箱根小田原からくり細工が国の伝統的工芸品に指定 地域内3品目目
経済産業大臣により10月22日、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(以下「伝産法」という。)」に基づく伝統的工芸品として「箱根小田原からくり細工」が新たに指定された。今回の指定により小田原・箱根地域の伝統的工芸品は「箱根寄木細工」「小田原漆器」とあわせて3品目となり、全国の指定品目数は従前の244品目から247品目となる。産地組合などが振興計画を作成して国(経済産業省)の認定を受けることで、後継者育成や需要開拓などの取り組みに対する補助金を受けることが可能となる。

箱根小田原からくり細工の特徴と歴史
「箱根小田原からくり細工」は、小田原・箱根地域で作られてきた指物細工である。秘密箱(スライドの動きなどを組み込んだ小箱類)をはじめとする各種からくり箱、組木、トリック製品など多様な製品から構成されている。
からくり箱は、秘密箱を元に職人の自由な発想で「あるき(スライド部品)」などの仕掛けを組み合わせて制作されている。その源流となる秘密箱は、130年以上にわたり作り続けられている。
産地の事業規模と自治体の支援方針
「箱根小田原からくり細工」の代表者は、秘密箱・からくり箱連絡会 会長の岩原 宏志氏が務めている。制作に関わる事業者数は12(小田原市:9、茅ヶ崎市:1、南足柄市:1、箱根町:1)で、従事者数は31人となっている。
小田原市は、小田原・箱根地域の伝統的工芸品産業の振興や産地の魅力向上について支援していくとしている。
伝統的工芸品産業の振興に関する法律と指定要件
伝産法は、伝統的工芸品産業の振興により国民生活に豊かさと潤いを与えるとともに、伝統的技術・技法の伝承や地域の経済発展・雇用の創出に寄与することを目的としている。伝産法第2条による指定要件の抜粋は以下の通りである。
- 主として日常生活の用に供されるものであること
- その製造過程の主要部分が手工業的であること
- 伝統的な技術又は技法により製造されるものであること
- 伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること
- 一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているものであること
11月に開催される「KOUGEI EXPO in KANAGAWA」において、「箱根小田原からくり細工」の仕組みを体験することができる。催事の概要は以下の通り。
- 日時:11月7日(土)~9日(月)午前10時~午後5時(9日(月)は午後4時まで)
- 場所:パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1-1-1)
本記事は小田原市の発表をもとに作成。
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