ダイテックとLIFEFUND、建築業のAIとSaaS共存を議論するセミナー開催
住宅・建設業向けバーティカルSaaSを提供する株式会社ダイテックと株式会社LIFEFUNDは2026年9月8日、オンラインセミナー「AIがあれば、既存システムはいらない? 建築業の『AI×DX』二刀流経営」を共催した。
SaaSを提供する側と利用する工務店の双方の視点から、担い手不足に直面する建築業界におけるAI導入の現状や、既存システムとの使い分けについて議論が交わされた。
AI導入における課題とSaaSが持つ役割
第1部では、株式会社LIFEFUNDのAI事業責任者が登壇し、建築業界でAI導入が進まない主な理由として、使い方が分からない点、情報漏洩などのセキュリティへの懸念、コストや投資回収への不安を挙げた。資金計画や見積、図面、原価、契約書などの重要情報を扱う建築業では、AIのハルシネーション(もっともらしい誤り)への警戒も根強いと説明された。
また、アプリは「データ」と「業務ロジック」に分けられ、AIの普及によって変わるのはロジックの担い手であるとし、データを蓄積する場所としてのSaaSの重要性はむしろ高まるという見解が示された。
AIとSaaSの使い分けと求められる経営判断
第2部のトークセッションでは、株式会社ダイテック プロモーション企画室 室長の江谷 晃と、株式会社LIFEFUND 代表取締役の白都卓磨氏が対談を行った。
白都氏は、AIエージェントがデータベースを横断してアクセスする前提の使い方へと変化していくとし、すべてのSaaSがなくなるわけではないと指摘した。江谷 晃は、汎用・単機能のツールはAIに代替されうる一方で、業界特化型や承認・権限管理・データ構造化を担うSaaSの価値は高まると応じた。
さらに、AI活用においては人事・評価制度と連動させて使う人が報われる環境をつくる経営判断が必要であることや、自社固有の情報(コンテキスト)の置き場としてのSaaSの重要性、誤った情報が溜まるコンテキスト汚染への対策として権限や履歴付きでデータを管理することの大切さが語られた。
AIとSaaSの共存に向けた両社の取り組み

第3部では、両社が提供するソリューションが紹介された。
株式会社ダイテックは、自社データセンターによる安全性を基盤とした注文分譲クラウドDXや施工管理アプリ「現場Plus」に加え、今後のAIと既存SaaS連携の展開およびロードマップを紹介した。 詳細URL:https://www.kensetsu-cloud.jp/
株式会社LIFEFUNDは、建築業界の経営者向けにAI活用の実践を共有するコミュニティ「建築AI経営研究会」を紹介した。次回は2026年9月28日に東京・京橋で行われる予定となっている。 詳細URL:https://kenchiku-ai.com/260908_study/
株式会社ダイテックの会社概要
株式会社ダイテックの概要は以下の通り。
- 本社所在地:〒140-0013 東京都品川区南大井6丁目16番19号大森MHビル
- 設立:1969年10月
- 代表者:代表取締役社長 芦原 司
- 親会社:株式会社ダイテックホールディング
- 事業内容:石油販売業向け情報処理サービスの開発・運用、建設業向けCADの開発・販売、住宅産業向けクラウドの開発・提供、建設IoT プラットフォームの提供
- URL:https://www.daitec.co.jp/
本記事は株式会社ダイテックおよび株式会社LIFEFUNDの発表をもとに作成。なお、記事中の統計・発言情報は帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2026年7月)」(2026年8月17日公表)および日本経済新聞「NIKKEI LIVE」『「SaaSの死」本当に起きるか アンソロピック日本社長に聞く』(2026年4月9日)を参照している。
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