サラヤのラクトフェリン研究が英文誌に掲載 学会で冨田賞も受賞
サラヤ株式会社(本社:大阪、代表取締役社長:更家悠介)のSARAYAラクトフェリン研究所による、ラクトフェリン配合スキンケア製品の継続使用が肌状態と皮膚菌叢(マイクロバイオーム)に与える影響をまとめた論文が、日本化粧品技術者会の英文科学誌「Applied Cosmetic Science and Technology」に掲載されました。
さらに、同研究に基づく詳細解析の発表が、2026年10月24日に開催された「日本ラクトフェリン学会 第12回学術集会」において「日本ラクトフェリン学会冨田賞」を受賞しました。30~40代の健康な女性を対象とした試験により、肌の明るさに関する自己評価の向上傾向や皮脂量の低下、皮膚菌叢の多様性や構成の変化が確認されています。
研究の背景と目的
皮膚表面の微生物群である「皮膚菌叢」は肌の健康状態と深く関わるとされる一方、多機能タンパク質「ラクトフェリン」の肌への塗布による影響は十分に解明されていませんでした。サラヤは、ラクトフェリン配合スキンケア製品を継続使用した際の肌状態や皮膚菌叢の変化を検証するため、本研究を実施しました。
臨床試験で確認された主な結果
試験は30~40代の健康な女性44名を対象に、ラクトフェリン配合品を2か月間使用する群、1か月使用後に元の化粧品へ戻す群、プラセボ品を2か月間使用する群の3群に分けて実施されました。得られた主な結果は以下の通りです。


- 肌の明るさに関する主観評価(自己評価)において、プラセボ群と比較して統計学的に有意な向上が確認されました。
- プラセボ群と比較して使用開始1か月後に皮脂量の低下が認められ、使用を中止すると元の状態へ戻ることが示されました。
- 使用1か月後に皮膚菌叢の多様性が高まる傾向や構成の有意な差が認められ、皮脂量とCutibacterium属(アクネ菌等)の相対存在量に正の相関が確認されました。

なお、本研究は探索的研究であり、得られた結果はラクトフェリンの作用機序やすべての使用者に対する効果を確定するものではありません。
学会発表と「日本ラクトフェリン学会冨田賞」の受賞
2026年10月24日に武庫川女子大学で開催された「日本ラクトフェリン学会 第12回学術集会」において、サラヤ総合研究所は「ラクトフェリン配合製剤の継続使用が皮脂量および皮膚細菌叢に与える影響 ~使用中止群を含む3群比較および詳細解析~」の演題で口頭発表を行いました。塗布による皮膚菌叢の変化と肌状態の改善を一貫して検証した点や、実用化を見据えた研究の完成度などが評価され、応用部門の優れた研究を表彰する「日本ラクトフェリン学会冨田賞」を受賞しています。
掲載論文の概要
発表された論文の詳細は以下の通りです。
- 論文名:Effects of Daily Continued Use of Skincare Products Containing Lactoferrin on the Conditions and Microbiome of the Skin(日本語訳:ラクトフェリン配合製剤の継続使用が皮膚状態および皮膚菌叢に与える影響)
- 掲載誌:Applied Cosmetic Science and Technology(日本化粧品技術者会 発行)
- 発行日:2026年10月20日
- 著者:夏目佳奈、藤井隆夫、加藤頼子、中井志保、尾田友香、荒木道陽、平田善彦(サラヤ株式会社 サラヤ総合研究所)
- 論文URL:https://sccj-acst.org/10.69336/acst.2025-19/index.html
- DOI:10.69336/acst.2025-19
本記事はサラヤ株式会社の発表をもとに作成しました。
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