NXJIリサーチが総理の時間の使い方に関する政策提言レポートを公表
一般財団法人ネクストジャパン・イニシアティブ(NXJI)のシンクタンク部門であるNXJIリサーチは、2026年9月24日、政策提言レポート「政治四季報」の第一弾として「総理の時間の使い方 〜激動する時代の官邸マネジメントのあり方について〜」を公表した。本研究は個別政権の評価を行うものではなく、政権・政党に横断的な提言を行うものである。総理大臣の時間を「質」と「量」の二つの観点から分析し、官邸・国会・公邸という三つの現場に対して五つの提言を示している。
調査から浮き彫りになった総理の現状
今回の調査は、総理大臣経験者・元官邸関係者・国会関係者・研究者へのインタビューをはじめ、約15年・6政権分の面会データを相手×要件で分類した分析、英国・ドイツ・米国との制度比較、認知科学・睡眠医学等の文献レビューを統合して実施された。

調査結果として、総理案件や面会調整を基準ではなく人の責任で行うため慣習を排除しにくい構造にあることや、記録に残る範囲だけで歴代総理が年2,000件超の面会に対応している実態が明らかになった。さらに、国会の総理答弁日数や時間は先進国の中でも突出しており、英に比べ1.4倍の日数・7倍の時間に及ぶほか、公邸には食や生活の支援がなく、支えてくれる家族の存在を前提とした運用になっていることが示されている。
レポートでは、総理の職務が生む成果を阻む課題として、インプット不足による判断の質の低下や官邸チームの体制不備といった「時間の質」に関わる問題に加え、過剰な面会、年約200日に及ぶ国会会期での対応、公邸での生活維持負担といった「時間の量」に関わる問題を抽出している。これらに対し、以下の五つの提言が提示された。
<官邸>
- 提言1:総理が対応すべき案件を厳選。それに基づくスケジュール管理の基準やロジのノウハウを制度的に継承する
- 提言2:首班指名前に準備期間を設け、首席秘書官を軸とした人事で官邸マネジメント体制を強化。案件・スケジュール管理の実効性を高める
<国会>
- 提言3:予算委員会を含む各委員会への総理出席は、原則不要とする
- 提言4:総理答弁を党首討論に集約。総理が自由に使える日程の予見可能性を高める
<公邸>
- 提言5:公邸に料理人やハウスキーパー等の栄養管理や生活支援を導入。総理が公務に専念できる環境を整える
二人の元総理による特別インタビューを収録
本レポートには、第95代内閣総理大臣・野田佳彦氏と、第100代・第101代内閣総理大臣・岸田文雄氏の特別インタビューが収録されている。両氏は政権当時の総理の時間の使い方を振り返り、官邸チームの組み方や外交と内政の比重、決断に向かう時間の作り方など、当時の具体的なエピソードを語っている。
レポートの要旨と本編(PDF)は、専用ページ(https://research.nxji.jp/report/no01_pm-time_jp/)で閲覧できる。
NXJIリサーチおよびNXJIの組織概要
NXJIリサーチは、日本の将来に関わる政策課題について調査・研究・提言を行う組織として2026年3月に設立され、同年7月より始動した。元国務大臣・元衆議院議員の小倉將信が所長を務めている。今後は政治四季報として四半期ごとにテーマを定めて政策提言を行うほか、関連する勉強会の開催やアカデミアとの連携も広げていく予定としている。
NXJIリサーチを運営する一般財団法人ネクストジャパン・イニシアティブ(NXJI)は、2024年7月に設立されたシンクタンク兼ドゥータンクである。次世代の超党派の若手政治リーダーを育成する「令和政経義塾」や「NXJIリサーチ」の運営等を行っている。
- 共同創業者/代表理事:吉村 英毅
- 所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂2-6-24 赤坂水野ビル3階
- ウェブサイト:https://nxji.jp/
本記事は一般財団法人ネクストジャパン・イニシアティブの発表をもとに作成。

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