renue、2D図面から3Dモデル化する「DRAWING SKILL」を提供
株式会社renueは、提供中のサービス「Drawing Agent」のアップデート機能として「DRAWING SKILL」をリリースしました。

本機能により、部品や設備、搬送ライン、工場やプラント全体に至るまで、2D図面を起点に3Dモデルを組み立てることが可能になります。生成された3Dモデルは原図と照合できるほか、図面に記載された数値と設計で補った部分を区別して確認でき、Microsoft社が提供するMicrosoft 365 Copilot上での動作にも対応しています。
Drawing Agentは、AIが図面の解釈やコード作成・修正を行い、専門ツールが形状生成と寸法検査を実行して2D図面から3D CADを生成・検査するサービスです。今回追加されたDRAWING SKILLは、2D図面から3Dモデルを組み立てて原図と照合し、条件を変更した動きの検討まで行える機能を提供します。
国土交通省が2023年度から小規模なものなどを除く全ての直轄土木業務・工事にBIM/CIMを原則適用するなど、3次元データを活用した作業効率化の動きが進んでいます。しかし、設計図書は2次元図面のままであるため、2次元図面と整合する3次元モデルを用意する作業が発生していました。建築や設備の検討でも同様の課題があることから、必要な範囲の3Dモデルを早く用意し、2次元図面を根拠にしたまま3次元で検討できるようにするため本機能が開発されました。なお、本機能で扱うモデルは幾何の範囲を確かめる検討モデルであり、実機の性能、荷重、安全、全線の連続運転は検査の対象外となっています。
部品・設備から工場全体までを3Dモデル化
DRAWING SKILLでは、部品の表示を「原図外形を含む部品」と「補完した部品」に切り替えられ、図面の値と補った設計を区別して確認できます。検証例として、全124形状のベルトコンベア(幅762mm、長さ1,800mm、高さ900mm)のモデルにおいて、形状、干渉、支持の検査を行い、5kgの箱に200mm/sの速度を指定した試験で連続通過と支持を確認しています。また、1,138部品で構成される主操作盤のモデルは、部品に名前を付けたSTEP形式での書き出しが可能です。
工場やプラント全体のモデル化にも対応しており、階別の配置図や機器図など26件を参照した資源処理プラントのモデルでは、建屋全体や機器内部まで視点を切り替えられます。公開図面を基にした40,889㎡の物流施設のモデルでは、350,783部材の詳細CADにより、全体図と接写を連動させて荷物や昇降機の流れを確認できます。
条件変更に伴う再計算とCopilot連携
物流センターのモデルでは、投入量やコンベア速度、合流の決まりなどを変更して再計算が行えます。投入量1,200箱/時、コンベア速度48m/分の条件における900秒の集計例では、以下の結果が示されています。





- 通常の等間隔投入:搬出量744箱/時、平均リード時間263.9秒、再循環6回
- 同じ総量を前半の3分の1に集中投入:搬出量748箱/時、平均リード時間448.9秒、再循環5回
- 出荷口3の停止と再開:搬出量740箱/時、平均リード時間286.9秒、再循環69回



到着や搬出、工程内などの数量整合を画面で確認でき、条件と全履歴はJSON形式で保存できます。

さらに、本機能はMicrosoft 365 Copilot上でも動作します。Copilotの会話内で図面を添付して依頼すると、Drawing Agentが図面を解釈して3Dモデルの生成と検査を実施し、会話内で寸法や穴などの検査結果を確認することが可能です。
今後の展開
短期的には工場全体の全線の接続と経路の検証を進めるとともに、これまで使っていない図面での再生成や別の環境での評価を進める方針です。中期的には実機のセンサーや制御装置との接続に取り組み、物流、貨物、制御を1つのモデルで扱えるようにしていくとしています。
会社概要
- 社名:株式会社renue(リノイ)
- 代表者:代表取締役 山本 悠介
- 本社:〒105-7105 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター5階
- 設立:2021年3月
- URL:https://renue.co.jp/
本記事は株式会社renueの発表をもとに作成されています。
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