未来医療推進機構、創薬スタートアップの海外展開支援事業を開始
一般財団法人未来医療推進機構の「創薬・実用化促進プログラム等支援事業」が、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBN)の公募する「革新的医薬品等実用化支援基金 創薬クラスターキャンパス整備事業」に採択された。同機構はこれを受け、未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross(中之島クロス)」を起点に、国内ライフサイエンス・スタートアップのグローバル展開を支援する「Global Startup Support」を実施する。海外展開モデル創出や創業・シーズ育成に向けた各支援プログラムの募集を2026年9月14日(月)から開始している。
大阪市北区に拠点を置き澤 芳樹が理事長を務める一般財団法人未来医療推進機構は、Nakanoshima Qrossを中核とし、シリコンバレー発のアクセラレーター・ベンチャーキャピタルであるPlug and Play Japan株式会社との連携を進める。日本の創薬・再生医療領域のスタートアップを海外トップクラスのグローバルクラスターや海外VC・投資家、グローバル製薬企業、KOL(キーオピニオンリーダー)、海外市場・事業パートナーへ接続する役割を担う。採択企業ごとに海外展開の目的や課題を整理し、適切な海外イベントやクラスターの選定から参加・連携までを個別に伴走支援することで、成功モデルの創出を目指すとしている。
また、創業初期から有望な研究シーズを発掘・育成して事業化へつなげるため、複数の専門機関と協力体制を組む。米国発の創薬・バイオテクノロジー企業であるAlloy Therapeutics株式会社および株式会社xCAREの協力のもと、投資家に選ばれるためのAI支援や専門家のアサインメントによる研究デザイン構築・非臨床データ蓄積支援を組み合わせた「AIアクセラレーション・非臨床データ蓄積支援」を行う。さらにBioLabs Academy合同会社の協力により、座学・実践型アクセラレーションプログラムを提供し、成長段階に応じた支援を実施する。
成長段階に応じたプログラム構成と募集状況
本支援事業は、スタートアップの成長段階や海外展開目的に応じて3つのStageを設けて別々に募集を行っている。
- Expand Stage(海外展開実行):海外展開実績や事業成熟度を有し、共同研究・ライセンスアウト・資金調達・海外市場展開を本格的に推進する企業を重点選定し、海外クラスターと共同で個別伴走する。募集期間は2026年9月14日(月)~9月18日(金)で、一次審査(書面)および二次審査(オンライン面談)を経て、2026年10月2日(金)に採択企業を決定・公表した。
- Discover Stage(創業・シーズ育成):2026年9月14日(月)~10月16日(金)まで募集を受け付けており、選考は一次審査(書面)のみで行われる。採択公表は2026年10月末頃(予定)とされている。応募は同機構公式サイト内の応募フォームからのWeb申請となる。
Discover Stageでは、投資家に選ばれるためのAIスクリーン支援や専門家伴走によるWetラボにおける非臨床データ蓄積を支援する「A:AIアクセラレーション・非臨床データ蓄積支援」と、大学・研究機関発のアーリーシーズや創業間もないスタートアップ・研究者を対象に事業化とグローバル展開の基礎力形成を支援する「B:座学・実践アクセラレーション支援」(BioLabs AcademyがNQで実施)の2つのプログラムが用意されている。
創薬クラスターキャンパス整備事業の背景と拠点概要
「創薬クラスターキャンパス整備事業」は、厚生労働省所管の「革新的医薬品等実用化支援基金」(管理:NIBN)による事業であり、研究開発の早期段階からアカデミアやスタートアップ等のシーズを育て、実用化まで連続的に支援する創薬エコシステムの構築を目的としている。一般財団法人未来医療推進機構は本事業の採択を受け、スタートアップの発掘・育成から海外クラスターや製薬企業等との接続、世界市場での成果創出までを一体的に支援する体制を構築する。
拠点の「Nakanoshima Qross」は、再生医療をはじめとする未来医療の実用化・産業化およびその提供を通じた国際貢献を推進することを目的に、産官学医のプレイヤーが集い、交流・共創を加速できる拠点として同機構が形成・運営を担っている。
本記事は一般財団法人未来医療推進機構の発表をもとに作成。
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