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キユーピーとデリア食品、新品種ゆめいころのポテトサラダ加工適性を確認

キユーピー株式会社とグループ会社のデリア食品株式会社は、病害虫のジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持つじゃがいもの新品種「ゆめいころ」について、ポテトサラダへの加工適性を共同で研究した。既存品種「男爵芋(以下、男爵)」と同等の適性を有することを確認し、2026年9月1日(火)・2日(水)に開催された日本調理科学会2026年度大会でポスター発表を行った。

男爵芋と同等のポテトサラダ加工適性を確認

研究の結果、ゆめいころは粘質系のなめらかな食感とマヨネーズとの味なじみの良さが特徴であり、食感や風味の面で男爵と同等の加工適性を持つことが明らかになった。安定した品質のポテトサラダを提供できる品種として有用である可能性が示されている。

東京都渋谷区に本社を置くキユーピー(代表取締役 社長執行役員:髙宮 満)と、東京都調布市で惣菜の製造・販売を手がけるデリア食品(代表取締役社長:竹中 成人)は、今回の知見をもとに商品展開を進める。

病害虫の脅威に対応する新品種「ゆめいころ」

新品種ゆめいころは、男爵を母に持ち、ジャガイモシストセンチュウ(学名:Globodera rostochiensis)への抵抗性を兼ね備えた品種である。

ジャガイモシストセンチュウは、じゃがいもの根に寄生して収穫量を大幅に減少させる病害虫で、農薬が効きにくく土壌中に長期間残留するため根絶が極めて困難とされる。国産じゃがいもの80%以上を担う北海道において、持続的な生産や安定供給を揺るがす課題となっている。

貯蔵前後を含めた3年分のサンプルで比較評価

試験では、ゆめいころと男爵の2022年度から2024年度産の3年分を対象に、貯蔵前(新じゃが期、10~11月)と貯蔵後(翌4~6月)の各時期で評価を実施した。北海道で収穫されたじゃがいもは全国流通のために冷蔵貯蔵され、でんぷんが糖に変化して甘味が増し食感が軟らかくなるため、貯蔵前後の比較が行われた。

  • 食感評価:貯蔵前・貯蔵後に蒸し芋を作製しテクスチャーアナライザーで測定した結果、年度によるバラつきはあるものの両品種の食感は類似していた。貯蔵後は軟らかくなる傾向を示しながらも適度な硬さを維持した。
  • 香気成分分析:2022年度産の貯蔵後サンプルを用い、SPME-GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)で測定したところ、ともに芋らしい香りが強い一方、ゆめいころはほのかな甘い香り、男爵は全体的に強い香りと種類の違いが確認された。
  • 官能評価:ポテトサラダ開発担当者7名による評価では、ゆめいころは粘質系のなめらかな食感で経時的な食感変化が少ない傾向が見られた。また、芋自体の風味が強い男爵に対し、ゆめいころはマヨネーズとの味なじみが良く、適度な甘みを感じられる傾向が示された。

2027年以降の全国展開を視野にライン適性を検証へ

デリア食品では今年2月に期間・地域限定でゆめいころを使用したポテトサラダを発売した。2027年以降の全国展開を視野に入れ、今後は量産化に向けた製造現場でのライン適性の検証を重ねていくとしている。

本記事はキユーピー株式会社の発表をもとに作成。

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