ミスミグループ本社、米国に約77億円規模のCVCファンドを設立へ
株式会社ミスミグループ本社は、米国子会社を通じてコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「MISUMI Venture Capital Fund I, LP」(MISUMI Ventures)を米国デラウェア州に設立することを発表した。ファンドの規模は5,000万米ドル(1米ドル155.23円換算で約77億円)で、2026年10月の設立と年内の初回投資実行を予定している。ロボティクスや産業AIなど、新たな価値創造に取り組むスタートアップ企業への戦略的投資を実施する。
設立の背景と支援体制
今回のファンド設立は、同社が発表した今後3年間で最大1,500億円を設定している成長投資の一環となる。産業イノベーションが活発化する北米市場において、有望なスタートアップとの関係を早期に構築し支援することを目的としている。
ハードウェア系のスタートアップ企業がプロトタイプから量産へ移行する際に直面するサプライチェーンの課題に対し、同ファンドは資金提供にとどまらず、ミスミの標準品・カスタマイズ品・特注品製造の全領域のサービス活用を提供する。4,000万点超の標準部品をはじめとする部品バリエーションや世界4,000社のソーシングパートナー、米国・中国・アジア・欧州・日本のグローバル生産ネットワークを初日から提供し、製造パートナーとして事業成長に貢献するとしている。
投資の重点分野
同ファンドにおける投資の重点分野は以下の通り。
- フロンティアハードウェアおよび自動化(ロボティクス、ファクトリーオートメーション、先端製造システム)
- フロンティアAIおよび産業用ソフトウェア(サプライチェーンインテリジェンス、オートノマスマニュファクチュアリング、ジェネレーティブデザイン)
- 航空宇宙、eVTOL、衛星、気候技術、医療機器など隣接分野におけるオポチュニスティック投資
関係者のコメント
東京都千代田区に本社を置く株式会社ミスミグループ本社の代表取締役社長である清水新は、米国を産業イノベーションが数多く生まれる重要な地域と位置づけ、次世代を切り拓く企業を成長初期から支援するとともに自社も学びを得る長期的な投資であるとしている。
また、ミスミ・アメリカス 社長 兼 CEOのDavid Evansは、スタートアップがつまずきやすいサプライチェーンの領域において、迅速な見積もりや部品納品、数千台規模へのスケールに対応できる体制を提供することが最大の価値であると述べている。
CVCファンドの概要
- 名称:MISUMI Venture Capital Fund I, LP
- 所在地:米国デラウェア州
- 事業内容:フロンティアハードウェア・ロボティクス・産業AIを核とする次世代製造業エコシステムの有望なスタートアップへの戦略的投資
- 設立年月:2026年10月(予定)
- ファンドの規模:5,000万米ドル
- 出資者:MISUMI Investment USA Corporation(MIUC)
- 運用期間:10年間
- ジェネラルパートナー:MVC Fund I GP, LLC
- CVCファンドの管理会社:MISUMI Ventures, LLC
本記事は株式会社ミスミグループ本社の発表をもとに作成。
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