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金沢工業大学、福井空港で大型VTOL型ドローンの試験飛行を実施

福井県坂井市が展開する「新産業共創事業」に採択された金沢工業大学航空宇宙工学科の赤坂剛史教授の研究チームが、9月16日に同市春江町の福井空港で大型VTOL(垂直離着陸)型ドローンの試験飛行を行った。約100キロの重量がある機体が滑走路上で計3回の飛行を行い、上空約7~10メートルを飛行した。同研究チームは「50kg積載・50㎞超 飛行可能なVTOL(垂直離着陸機)型有翼電動ドローン」の実用化を目指している。

福井空港の滑走路を活用し計3回の飛行を実施

ドローンは国の規制により空港等の周辺での飛行が許可制と制限されているが、今回は福井空港事務所が坂井市の新産業共創事業の連携先となっていることから、県の協力により滑走路での試験飛行が実現した。

同研究チームによる試験飛行は今年3月10日に続き2回目となる。当日は風速3~5メートルの風が吹く曇り空のもと、午前11時、午後1時半、同3時半の計3回にわたり飛行が実施された。機体は8つのカーボンプロペラを回転させて高さ7,8メートルまで浮遊し、滑走路のうち約150メートルの間を往復した。

翼を取り付けた長距離飛行のデータも取得

午後からはバッテリー消費を抑えて長距離飛行につなげるため、カーボン製の翼を取り付けた状態での試験飛行も行われ、飛行データの入手に成功した。

赤坂教授は、これまでは手取川河川敷で試験飛行を行っていたものの長い距離の飛行ができなかったとし、広い滑走路を往復して飛行できる環境に感謝を示した。また、風の影響をさほど受けずに飛行できたことに手応えを示している。

実用化に向け物流業者との協議や軽量化を視野に

赤坂教授は今後の展開について、取得したデータの分析を進めるとともに、実際に荷物を積載して飛行ルートを確保できるか物流サービス業者との協議に入る意向を示した。さらに、坂井市内の炭素繊維専門メーカーと連携し、ドローンのボディを炭素繊維で製作して軽量化を図る検証も進めたいとしている。

2025年度の新産業共創事業に採択された事業者

坂井市の新産業共創事業では、2025年度枠として5事業者(3企業・2大学)が採択されている。

  • HIRAXIS(福岡県):間伐材を原料とした天然繊維の「木糸」および、独自の天然素材による製品の開発
  • 北海道大学(北海道):農業副産物原料の微生物ナノセルロースの生産を行う、繊維強化プラスチックの補強材やアパレル繊維などの用途へ展開
  • Amateras Space(東京都):船内・船外宇宙服の研究開発・社会実装及び宇宙における生体情報プラットフォームの実用化
  • サイトセンシング(東京都):「災害時避難者追跡システム」の実用化、独自の測位技術を用い、GNSSの有無に関わらず人々の測位を可能にする
  • 金沢工業大学(石川県):高ペイロード(50kg)積載かつ50kmの長距離航行が可能なドローンを用いた運搬作業、物流業務のサービス展開

本記事は福井県坂井市の発表をもとに作成しています。

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