リンクアンドモチベーション、退職理由が不満から将来の不安へ移行と分析
株式会社リンクアンドモチベーションは、クラウドサービス「モチベーションクラウド エンゲージメント」のデータをもとに、生成AI普及前後における従業員エンゲージメントの変化と退職要因を調査した結果を公表しました。リモートワークの普及やAI技術の台頭といった環境変化に伴い、退職の主要因が待遇や労働環境への不満から、企業の将来性や変化への対応力に対する不安へとシフトしていることが示唆されています。

2019年と2025年のデータを比較したコロナ禍前後の分析では、期待度の変化として「責任ややりがい」や「専門能力の獲得」といった仕事や人材に関する項目への期待が低下し、働きやすい環境や上司の支援を求める傾向がみられました。
満足度の変化においては、リモートワーク普及などに伴い「研修制度の充実度」や「休日や就業時間」といった職場環境に関する項目が上昇した一方、「責任ややりがい」などの仕事や人材に関する項目は低下または変化がない状態となりました。働きやすい環境は整ったものの、手応えや働きがいの向上が置き去りになっている組織課題が示唆されています。
生成AI普及前後における先行きへの不安の表出
2021年と2025年のデータを比較した生成AI普及前後の分析では、「業務環境の充実度」や「財務状態の健全性」など会社環境に関する項目への期待度が全般的に高まる結果となりました。
満足度では「歴史や経緯の共有」や「成功・失敗事例の共有」といった情報共有項目の満足度が高まった一方、「変化し続ける意識」や「未来に向けた先行的な試み」などの項目は満足度が上がっていません。情報共有は進んでいるものの、AI時代における自社の方向性に対する納得不足が生じている状況が推測されています。


退職要因の分析と不満退職から不安退職へのシフト

2025年12月から2026年5月の半年の期間で実施されたサーベイをもとに在職者と退職者を比較したところ、期待度と満足度のギャップが大きい上位項目に「財務状態の健全性」や「事業の成長性や将来性」が並びました。

従来の給与や労働時間などの待遇面への不満による退職に対し、直近では会社の将来性や先行きへの不安に関する項目でギャップが大きい傾向が確認されています。従業員の定着に向けては、給与や待遇への不満解消にとどまらず、将来への不安といった潜在的な課題への対応が求められるとしています。

調査概要およびリンクアンドモチベーショングループの概要
本調査の概要は以下の通りです。
- 調査機関(調査主体):株式会社リンクアンドモチベーション
- 調査対象(コロナ禍前後・生成AI普及前後の変化):2019年~2025年に入社し、該当期間にリンクアンドモチベーションが提供する従業員エンゲージメントサーベイを実施した回答者(コロナ禍前後は2019年と2025年、生成AI普及前後は2021年と2025年のデータを比較)
- 調査対象(退職要因の分析):2025年12月から、2026年5月の半年の期間内で、従業員エンゲージメントサーベイを実施した回答者(過去のサーベイ回答母集団との照合差分を退職者とみなして比較)
リンクアンドモチベーショングループの会社概要は以下の通りです。
- 代表取締役会長:小笹 芳央
- 資本金:13億8,061万円
- 証券コード:2170(東証プライム)
- 本社:東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー15階
- 創業:2000年4月
- 事業内容:組織開発Division(コンサル・クラウド事業、IR支援事業)、個人開発Division(キャリアスクール事業、学習塾事業)、マッチングDivision(ALT配置事業、人材紹介事業)、ベンチャー・インキュベーション
本記事は株式会社リンクアンドモチベーションの発表をもとに作成されています。
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