BoxがNVIDIAと協業拡大し新エンジンBox Context Retrieval発表
インテリジェントコンテンツ管理プラットフォームを提供するBox, Inc.は、サンフランシスコで開催されるBoxWorks 2026において、NVIDIAとの協業を拡大することを発表しました。
組織がAIを活用したワークフローを大規模かつ安全に実行できるよう支援することが目的です。NVIDIA Nemotronモデルを活用した新エンジン「Box Context Retrieval」を導入するほか、NVIDIA Nemotronの最先端オープンウェイトモデル群をBox AIに追加しました。
企業コンテンツを活用する新エンジン「Box Context Retrieval」
企業向けAIの新たなエンジンとして導入されるBox Context Retrievalは、NVIDIA Nemotron Retrieverを活用しています。これにより、エージェントが推論に利用できるよう、企業データを構造化されたナレッジレイヤーへと変換します。
同エンジンは、スキャン文書、画像、音声、動画を含む数百万のファイルから、アクセス権限を考慮した関連情報を取得できるようにします。利用者は、検索精度(Recall@5)を20%向上させ、トークン使用量を90%削減し、質問応答の速度を4倍に高められる可能性があるとしています。さらに、マルチモーダルインデックスや、キーワード照合と意味理解を組み合わせるハイブリッド検索を通じて、企業コンテンツの幅広い範囲から情報を見つけることが可能になります。
NVIDIAのオープンウェイトモデルをBox AIに導入
協業拡大により、NVIDIA Nemotron 3 Ultraを含む最先端オープンウェイトモデル群がBoxに導入されます。利用者は性能やコスト、制御性に応じてタスクに最適なモデルを選択できるようになります。
これにより、金融アナリストがアクセス権限内の情報に基づいてローン申請の回答を得ることや、法務担当者が契約書から関連条項を探し出すこと、臨床研究者が最新のポリシーや研究情報へリアルタイムにアクセスすることなどが可能になると説明されています。
Open Secure AI Allianceのメンバーである両社は、AIの安全性向上に向けた協力も進めています。
Box Mountを通じて提供されるセキュリティおよびガバナンス機能と、NVIDIA OpenShellのセキュアなランタイム、ポリシー適用、監視機能を組み合わせることで、Boxプラットフォーム上でより安全なエージェントワークフローの実現を目指すとしています。
提供時期と会社概要
新機能の提供形態および各社の概要は以下の通りです。
- Box Context Retrieval:2027年初めにEnterprise Advancedを利用する顧客向けに一般提供を開始する予定
- NVIDIA Nemotronモデル:Nemotron 3 Ultraから、Enterprise Advancedを利用する顧客向けにBox AIで提供を開始
Box, Inc.概要
- 設立:2005年(米国)
- 本社:カリフォルニア州レッドウッドシティー
- 拠点:米国、ヨーロッパ、アジア
- 日本法人:株式会社 Box Japan(2013年設立)
- 公式サイト:https://japan.box.com/
本記事はBox, Inc.の発表をもとに作成されました。
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