MikroTikがモースマイクロのチップを搭載したWi-Fi HaLow屋外製品を発売
Wi-Fi HaLow技術を手掛けるモースマイクロは2026年11月6日、同社のMM6108システムオンチップ(SoC)を搭載したMikroTik初のWi-Fi HaLow製品となる屋外用ゲートウェイ「KNOT Gateway HL9」が、MikroTikから発売されたことを発表しました。
KNOT Gateway HL9は、IP66規格準拠の屋外用ゲートウェイで、Wi-Fi HaLowに加えてGPSおよびLTEを組み合わせています。位置情報の報告が可能なほか、有線接続がない拠点ではセルラーバックホールを活用できます。
多彩な接続性と柔軟なシステム統合に対応
KNOT Gateway HL9は、Wi-Fi HaLowやLTEに加え、イーサネット、Bluetooth Low Energy、2.4 GHz Wi-Fiといった接続オプションを提供します。
オペレーティングシステムにはMikroTikのRouterOSを採用しており、ローカルデータ処理やカスタムスクリプト、既存のIoTプラットフォームとの統合をサポートします。希望小売価格は139米ドル(約21,951円)に設定されており、単一サイト内に複数台を配備する用途などを含め、屋外における長距離接続の導入を容易にします。
製品はすでにMikroTikの販売代理店ネットワークを通じて販売されています。
産業やスマートシティなど長距離通信が求められる用途を想定
本製品は、従来のWi-Fiでは十分な通信範囲が得られない場合や、コスト面・実現性の面で課題がある用途向けに設計されています。想定される主な用途は以下の通りです。
- 産業分野:構内、倉庫、工場周辺、鉱山サイトにおける機器のテレメトリ、車両および資産の追跡
- 農業分野:長距離にわたる土壌、灌漑、家畜のモニタリング、および気象データの収集
- スマートシティ分野:街路灯、駐車場、廃棄物・水道の計量、環境および交通状況のセンシング
モースマイクロのCEO兼共同創業者であるマイケル・デニル(Michael De Nil)氏は、MikroTikの参入について市場の方向性を強く示すものとし、幅広い業界や用途においてWi-Fi HaLowを利用しやすくするための提携を歓迎する旨を述べています。
また、MikroTikのイノベーション責任者を務めるデニス・トルハノフス(Deniss Truhanovs)氏は、長距離接続だけでなくデータをネットワークに送り返して有用な情報に変換する必要性を挙げた上で、モースマイクロの技術とRouterOSの柔軟性の組み合わせにより、高額なコストを負担することなく導入ニーズに応じた自由度の高いソリューション構築が可能になると説明しています。
発表企業について
本発表に関わる企業の概要は以下の通りです。
モースマイクロ(Morse Micro PTY. LTD.)
- 本社:オーストラリア・ニューサウスウェールズ州(シドニー)
- 拠点:米国、台湾、中国、インド、日本、英国
- 事業内容:IoTおよびエッジAI向け次世代長距離・低消費電力Wi-Fi HaLowソリューションの開発・推進
- ウェブサイト:https://www.morsemicro.com
MikroTik
- 設立:1996年
- 本社:ラトビア・リガ
- 事業内容:ハードウェアの設計・製造、RouterOSソフトウェアの開発(ルーター、スイッチ、ワイヤレス、IoT製品など)
- ウェブサイト:https://mikrotik.com/
本記事はモースマイクロの発表をもとに作成しました。
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