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能登半島地震の隆起による河川侵食を観測 東北大学などの研究グループ

2024年の令和6年能登半島地震で隆起した能登半島西部の八ヶ川河口において、ドローンによる地形計測により、1年で最大2 mの河床(川底)の削り込み(下刻)が生じたことが明らかになりました。東北大学災害科学国際研究所の高橋尚志助教らの共同研究グループが観測したもので、地震後に河岸段丘が形成されるプロセスを世界で初めて高精細に捉えました。本研究成果は、2026年9月14日にCommunications Earth & Environment誌に掲載されています。

令和6年能登半島地震では、沿岸部で4mに近い海岸隆起が発生しました。研究グループは、能登半島西部の八ヶ川の河口をドローンによる地形計測で追跡調査しました。

その結果、わずか1年で最大2 mの河床の削り込みが生じたことを確認しました。また、海岸隆起によって生じた河口と海の高度差により、「滝」のような河川の急流区間(遷急点)が形成され、それが河口から1 km近く内陸まで移動した様子が観測されました。

河岸段丘が形成されるプロセスを世界で初めて高精細に記録

今回の調査では、過去の河原が取り残されて階段状の地形となる「河岸段丘」が地震後に形成されるプロセスについて、世界で初めて高精細な観測に成功しました。

本成果は、地形学的に重要な科学的発見であるとされています。

長期的な河川構造物への影響と防災対策への知見

研究グループによると、能登半島の他の河川においても同様に、下刻による護岸の崩壊や橋脚の不安定化といった影響が長期間にわたって継続するおそれがあるとしています。

地震隆起が起こりうる地域における河川管理や防災対策に対して、重要な知見を与える成果となります。

発表された論文の概要

発表された研究論文の詳細は以下の通りです。

  • タイトル:Rapid fluvial response to meter-scale coseismic coastal uplift during the 2024 Noto Peninsula earthquake
  • 著者:Takayuki Takahashi*, Takuro Ogura, Kotaro Iizuka, Yoshiya Iwasa, Yuichi S. Hayakawa, Tatsuto Aoki, Nobuhisa Matta(*責任著者:高橋尚志)
  • 掲載誌:Communications Earth & Environment
  • DOI:https://doi.org/10.1038/s43247-026-03919-9
  • URL:https://www.nature.com/commsenv/

本研究は、東北大学、一橋大学、東京大学空間情報科学研究センター、兵庫県立大学、福岡教育大学、北海道大学、金沢大学、岡山大学による共同研究成果です。

本記事は国立大学法人岡山大学をはじめとする共同研究グループの発表をもとに作成しました。

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