サステナブル・ラボとSincが業務提携 非財務データの可視化から開示まで支援へ
非財務データプラットフォーム「TERRAST」などを提供するサステナブル・ラボ株式会社は、サンメッセ株式会社の100%子会社である株式会社Sincと業務提携契約を締結しました。非財務の取り組みと企業価値との関係性をデータで分析・可視化し、経営ストーリーとして統合報告書などの開示物に実装するまでの全プロセスを一貫して支援します。さらに、Sincが主催する「サステナブル・ブランド国際会議」やメディアなどの発信基盤、両社が持つ地域企業や地域金融機関のネットワークを活用した連携も視野に入れています。

提携の背景と課題
サステナビリティ情報の開示は法定開示への移行が進んでおり、SSBJ(サステナビリティ基準委員会)が2025年3月に公表した開示基準は、2026年2月の内閣府令改正を経て2027年3月期から時価総額3兆円以上のプライム上場企業を対象に適用が始まる予定です。また、2023年3月期からは有価証券報告書に「サステナビリティに関する考え方及び取組」の欄が新設され、統合報告書を発行する日本企業も上場企業のおよそ3割に相当する1,000社を超えるとされています。
開示が広がる一方で、掲載された取り組みが財務や企業価値にどう結びつくのか、具体的な説明が求められています。しかし従来は分析・ストーリー設計・制作が別の会社へ発注されることが多く、一貫したストーリーが生まれにくい課題がありました。両社はデータサイエンスと経営ストーリー設計・編集・デザインの実装力を統合し、企業価値向上に資する支援を目指します。
共同で提供する3つのサービス

両社は共同で以下の3つのサービスを提供します。
- 非財務の可視化 × 統合報告の高度化
提携の中核となるサービスです。上場企業約5,000社を対象に1社あたり700以上の非財務データ項目を収集・分析するサステナブル・ラボのデータベース「TERRAST」と顧客のデータを組み合わせ、非財務の取り組みがROICなどの財務指標や企業価値にどう関連し得るかを可視化します。その分析結果をもとにSincが経営ストーリーへと翻訳し、統合報告書に実装します。
- AI可読性診断 × 開示改善
統合報告書やWebサイトをサステナブル・ラボ独自の「AI可読性スコア」により、取得性・構造性・意味性の3つの観点で診断します。その結果をもとに媒体ごとの役割を整理して改善ポイントを明文化し、Sincが実装まで担当します。
- 地域企業・金融機関向け支援
サステナブル・ラボの「T4E(TERRAST for Enterprise)」およびサステナビリティデータ標準化機構(SDSC)の共通指標を活用して中堅・中小企業の非財務データを収集・可視化し、Sincの編集力と組み合わせてインパクトレポートや対話ツールの作成を支援します。
今後の展開
両社はまず上場企業や中堅企業を対象に共同提案を進め、続いて地域金融機関を起点とした地域企業や中堅中小企業への支援へ展開する予定です。将来的には、自治体や教育機関など地域の多様な主体との連携の可能性も検討していきます。

Sincの代表取締役社長 兼 CEOである田中信康は、データによる裏付けを得ることで開示は投資家との対話を深める機会になるとし、大企業だけでなく地域企業にも届けたいとコメントしています。また、サステナブル・ラボの代表取締役CEOである平瀬錬司は、両社の強みを掛け合わせ、企業の取り組みが正しく伝わる支援を広げたいとしています。
両社の概要
- 株式会社Sinc
- 所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-12-10(岐阜オフィス:岐阜県大垣市今宿6-52-16 ドリーム・コア)
- 代表者:代表取締役社長 兼 CEO 田中信康
- 設立:2024年8月1日
- 株主:サンメッセ株式会社(100%)
- URL:https://www.sri-sinc.jp/
- サステナブル・ラボ株式会社
- 所在地:東京都千代田区大手町1丁目6-1 大手町ビル4階 FINOLAB内
- 代表者:代表取締役CEO 平瀬錬司
- 設立:2019年1月
- URL:https://suslab.net/
本記事はサステナブル・ラボ株式会社の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



