グリーングロースとかがし屋、2026年度ソーラーウィーク大賞優秀賞を受賞
株式会社グリーングロースと代表事業者の株式会社かがし屋は、共同で応募した「まちの『再エネ事業部』をつくる」において、一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)が主催する2026年度「ソーラーウィーク大賞」の優秀賞を受賞しました。かがし屋が大分県日田市に所有する太陽光発電所へ蓄電池を併設したことを起点に、地域の企業が電力を担う10年の構想が高く評価されました。表彰式は2026年11月5日(木)に野村コンファレンスプラザ日本橋(東京都中央区)で開催されました。
蓄電池併設とFIP転換で出力制御に対応
かがし屋は、2017年10月から運転している「かがし屋日田発電所」(大分県日田市)において、出力制御による収益低下から一時は売却も検討された発電所を手放さず、蓄電池を併設して維持する道を選択しました。制度面でも固定価格買取制度(FIT)からFIP制度への切り替えを実施しています。
これにより、電気が余って市場価格が安い昼や出力制御の時間帯に蓄電池へ充電し、需要が増加して価格が上昇する夕方以降に放電して売電する運用へ転換しました。日田発電所のFIP補助期間が終了する2037年を前に運用を見直し、夕方以降にも売電できる体制を整えています。

グリーングロースは「社外の再エネ事業部」として、事業設計や投資判断の支援、施工会社・蓄電池メーカー・電力会社との調整、申請手続き、運転開始後の運用を担当しています。自社での製造や工事は行わず、発電所所有者の立場で全体を取りまとめる役割を果たしました。2025年7月の支援開始公表後、手続きや試運転を経て、2026年6月19日に蓄電池の運転を開始しました。
かがし屋日田発電所の設備概要は以下の通りです。
- 太陽光パネルの容量:1,786kW
- 発電出力:1,500kW
- 蓄電池:出力1,500kW/容量4,515kWh
- 売電の制度:FIP(FITから切り替え)
- 運用:株式会社グリーングロース
地域の電力を担う10年構想
受賞対象となった事業では、蓄電池併設を第一歩とし、かがし屋が10年をかけて地域の電気を担う企業へと展開する構想を掲げています。
- 自社の発電所を、持つだけでなく事業として育てる(実施中):FIPへの切り替えと蓄電池の併設、設備の更新、自社拠点への再生可能エネルギーの供給(一部で実施済み)
- 筑後で電気の地産地消を本格化する:自社と取引先の拠点への電気の供給、系統用蓄電所への投資、他社の発電所の集約と価値の向上
- 再生可能エネルギーを土台に、新しい事業を育てる:地元の家庭や企業にクリーンな電気を届ける会社の立ち上げ、電気自動車やデータセンターなど、再生可能エネルギーを生かした事業の立ち上げ
グリーングロースの代表取締役である河野淳平は、今回の受賞について、発電所を手放さずに持ち続けるというかがし屋の決断に対する評価だと受け止めているとした上で、地域の企業が発電所を持ち続けられるよう、この支援の形を九州から各地へ広げていく考えを示しています。
今後の展望と両社の概要
グリーングロースは日田発電所をはじめ、九州を中心に8件・約10MWの太陽光発電所で蓄電池の併設支援を行っています。2026年10月に実施した約5億円の資金調達により体制を強化し、出力制御が増加している地域を中心に事業を展開していく方針です。
【株式会社かがし屋】
- 本社:福岡県うきは市
- 代表取締役社長:半田剛志
- 創業:1948年
- 従業員数:313名
- 事業内容:文具・事務機器の販売、携帯電話の販売店、福祉・介護用品、パン工房などの飲食、太陽光発電など
【株式会社グリーングロース】
- 所在地:(東京)東京都千代田区神田小川町2丁目4-16 いちご神田小川町ビル9階/(福岡)福岡県福岡市中央区大名2丁目6-11 Fukuoka Growth Next
- 代表取締役:河野淳平
- 設立:2022年4月22日
- 事業内容:再生可能エネルギー事業の構想・戦略策定、太陽光発電所・蓄電所の開発、既設の太陽光発電所の価値向上、電力・環境価値の運用と流通
本記事は株式会社グリーングロースの発表をもとに作成されています。
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