メイクスタートの後藤健次氏が現代の名工に選出 総勢40名の町工場で3人目
愛知県清須市のメイクスタート株式会社(旧・株式会社エムエス製作所)に所属する後藤健次氏が、厚生労働省の「令和8年度 卓越した技能者の表彰(通称:現代の名工)」を受けることになりました。対象となった職種は数値制御金属工作機械工(マシニングセンタオペレーター)です。1971年に創業した総勢40名の町工場から、これで3人目の「現代の名工」が誕生することになります。
40代での受賞となった後藤健次氏の実績
「卓越した技能者の表彰」は、1967年(昭和42年)に始まった厚生労働大臣による表彰制度で、あらゆる職種を合わせても全国で毎年およそ150名が選出されます。近年の全国の被表彰者の平均年齢は63歳前後ですが、後藤氏は40代での受賞となりました。今回の表彰は一般社団法人日本金型工業会の推薦によるものです。

後藤氏は同社でマシニングセンタのオペレーターを務めています。2022年度に「愛知県優秀技能者(あいちの名工)」を受賞したほか、2024年には日本金型工業会の「金型マスター」に認定されました。同社のゴルフクラブ「MUQU」では、金属の塊からクラブヘッドを削り出す加工の中心を担っています。
受賞にあたり、後藤氏は会社や先輩への感謝を述べた上で、約四半世紀にわたり目の前の仕事に向き合ってきた積み重ねが受賞につながったと振り返り、今後も技術を磨き精進していきたいとの意向を示しています。
1社から3名の「現代の名工」を輩出
メイクスタートからは、これまでに3名の「現代の名工」と、愛知県が県内の優れた技能者を表彰する「あいちの名工(愛知県優秀技能者表彰)」11名が誕生しています。同社における「現代の名工」の選出実績は以下の通りです。
- 2020年度:江口博保(製図工)
- 2023年度:深見克彦(NC旋盤工)
- 2026年度:後藤健次(数値制御金属工作機械工)
代表取締役社長の迫田邦裕氏は、金型産業に従事する匠の価値が高まることで日本のものづくりが盛り立てられるとし、同社から3人目の受賞者が生まれたことを誇りに思う旨のコメントを発表しています。
金型製造の現場と新たな事業展開
経済産業省の2025年経済構造実態調査(産業細分類2691・2692の合計、個人経営を除く全規模の推計を含む集計)によると、国内の金型製造業の事業所は4,077、従業者は69,553人となっています(2025年6月1日時点)。金型を含む素形材産業で人材の確保や育成が課題となる中、同社は金型づくりの面白さを発信しています。
同社は1971年の創業以来手がけてきたゴム・樹脂の金型技術を生かし、医療機器「FORUshield」(帝京大学と共同開発)や馬具開発の「武豊アブミプロジェクト」、アウトドア用品「尾張の大うつけ」など、幅広い製品分野へ展開を進めています。2026年2月の東京ギフト・ショーでは、深見克彦氏の技を取り入れたアクセサリー「FUKAMI」を初披露しました。

- 会社名:メイクスタート株式会社(2026年1月に株式会社エムエス製作所から社名変更)
- 所在地:〒452-0962 愛知県清須市春日立作54-2
- 代表者:代表取締役社長 迫田邦裕
- 創業/設立:1971年/1972年3月
- 従業員数:40名
- 事業内容:ゴム・樹脂の金型の設計・製作、金型の表面処理(MS PROCESSING)、医療機器・ゴルフクラブ・馬具・アウトドア用品など自社製品の開発
- URL:https://www.msgroup.co.jp/
本記事はメイクスタート株式会社の発表をもとに作成されています。
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