TISIが非接触バイタル測定技術を持つ台湾FaceHeartに出資
TISインテックグループのTISI株式会社は、カメラ映像からバイタルデータをAIで非接触測定する技術を開発・提供する台湾のFaceHeart Inc.へ出資しました。
TISIはデジタル技術を活用した予防医療や健康管理サービスなどの新規事業創出に取り組んでおり、今回の出資を通じて両社の強みを組み合わせた新たな価値創出を目指します。
出資の背景と非接触バイタル測定技術の特長
日本では高齢化に伴う医療費の増加や医療従事者不足を背景に、予防医療や日常的な健康管理へのニーズが高まっています。
FaceHeartが提供する「FaceHeart Vitals™」は、rPPG(remote photoplethysmography)技術により、ウェアラブル端末や専用センサーを装着することなく心拍数や呼吸数などのバイタルデータを測定できるソリューションです。心拍数および呼吸数の測定については、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)の510(k)クリアランスを取得しています。
専用機器が不要なため、医療機関や高齢者施設、オフィス、商業施設、家庭など身近な場所での活用が期待されています。SDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)形式で提供されるため、既存のアプリケーションやサービス、デバイスに組み込みやすい特長も備えています。

TISIは同技術について、自社およびグループ各社が持つシステム開発力や顧客基盤、ヘルスケア・自治体DX・ロボティクス・海外事業領域などの知見と親和性が高いと判断し、将来的な協業を見据えて出資を決定しました。
今後の取り組みとオフィスでの活用検証
TISIは今後、FaceHeartとの連携を強化して日本市場での事業展開を支援する方針です。あわせて、予防医療や健康経営、高齢者施設、介護施設、オフィス・商業施設向けのヘルスケアサービスなどにおける協業を検討します。
その一環としてグループ会社と連携したPoCを進める計画です。第一弾として、カメラに顔を映すだけで心拍数や血圧などを測定できるAI搭載スマートミラー「CardioMirror」をTISIの本社および豊洲オフィスに設置します。2026年11月6日から、来訪者への先進技術の紹介や社員の健康意識向上に向けた活用検証を開始する予定です。なお、「CardioMirror」は複数の健康指標を測定できるソリューションとして、CES 2025 Innovation Awards(Digital Health部門)を受賞しています。
FaceHeart Inc.の概要
- 会社名: FaceHeart Inc.
- 本社所在地: 台湾台北市
- 代表者: Chairman Meng-Liang Chung(鐘孟良)
- 事業内容: AIを活用した非接触バイタルセンシング技術およびデジタルヘルスソリューションの開発・提供
- 主な製品: FaceHeart Vitals™ SDK、CardioMirror
- URL: https://faceheart.com
本記事はTISI株式会社の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



