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イーレックス、ベトナムでバイオマス混焼試験完了 ペレット混焼率は30%達成

イーレックス株式会社は、ベトナムのビナコミンパワーホールディングスが所有する石炭火力発電所のノンソン発電所において、同社として3基目となるバイオマス混焼試験を完了した。2026 年 9 月 15日にバイオマス燃料の投入を開始し、10月7日に試験を完了している。

今回の試験では、木質ペレットで目標の混焼率20%を超える30%を達成した一方、木質チップの混焼率は5%となった。

試験実施の背景とこれまでの実績

ベトナムでは電力需要が年率 10%程度増加する中、電源の約半分を石炭火力に依存している。同国は2050 年カーボンニュートラルを宣言しており、第8次国家電力基本計画において、稼働から20年以上の石炭火力でバイオマス等の混焼を開始する方針を示している。自国で調達可能なバイオマス燃料による混焼は、二酸化炭素排出量の削減およびエネルギー自給率の向上に資するものとされる。

今回の試験は、2022年9月にベトナムの国営ベトナム石炭鉱産物グループ(ビナコミン)の子会社であるビナコミンパワーホールディングスとの間で調印した石炭火力へのバイオマス混焼等に関する覚書、および2025年6月17日締結の付録書に基づいて実施された。同社は2025年9月~11月にナズオン発電所でベトナム初となるバイオマス混焼試験を行い、木質チップで混焼率20%までを実施したほか、2025年12月~2026年1月にはカオガン発電所で木質ペレットによる混焼率30%を達成している。

試験結果と設備の課題確認

今回の試験において、木質ペレットは目標の混焼率20%を上回る30%を達成した。一方、木質チップは目標の20%に対して混焼率5%にとどまった。

木質チップの混焼率が5%となった理由について、同社は供給設備で木質チップの滞留が確認されたため設備の安定運転を優先したと説明している。今回の試験は既存設備を改造せずに実施可能な混焼率を確認することも目的としており、小規模発電所において混焼率の向上に向けて改造が必要となる箇所を確認できたとしている。

なお、今回の試験は1、2基目に続き、2026年7月に採択された経済産業省資源エネルギー庁による令和7年度「資源国脱炭素化・エネルギー転換技術等支援事業費補助金」を活用して行われた。

  • 対象発電所:ベトナム・ビナコミンパワー社 ノンソン発電所(石炭火力)
  • 出力:30MW
  • 混焼用燃料:木質ペレットとの混焼試験、木質チップとの混焼試験をそれぞれ実施
  • 混焼率:木質ペレット:5~30%、木質チップ:5%

東京都中央区に本社を置き代表取締役社長を本名 均が務めるイーレックス株式会社は、ベトナムおよびカンボジアにおいてバイオマス発電所の建設など脱炭素に向けた事業展開を進めている。両国の脱炭素への貢献に加え、エネルギー自給率の向上や雇用の創出にも資するものとしている。

ベトナムでは2025年3月にトゥエンクアンペレット工場で製造を開始したほか、2025年4月にはハウジャンバイオマス発電所の運転を開始した。今後は2027年度にカンボジアでのバイオマスおよび太陽光発電所のほか、ベトナムのイエンバイバイオマス発電所、トゥエンクアンバイオマス発電所の運転開始などを予定している。

本記事はイーレックス株式会社の発表をもとに作成。

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