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テクトロニクス、AIデータ・センタ電源検証用EA-ELR 21000を発表

テクトロニクス株式会社(所在地: 東京都港区、代表取締役: 瀬賀幸一)は2026年10月6日、EA-ELR 21000動的テスト・システムを発表した。同システムは、AIデータ・センタで台頭する±400Vおよび800V DC電源アーキテクチャの検証に向けて、完全回生型アーキテクチャに基づいて構築されたオートレンジ対応の高速応答電子負荷テスト・システムである。テストで吸収したエネルギーを熱として放散せず、最大95%の回生効率で電力網に戻すことで、ラボの電力や冷却インフラへの負荷を抑制しながら持続的な高出力検証を行える設計となっている。

AIデータ・センタにおける電源アーキテクチャの移行と検証の課題

AIコンピューティングの需要拡大に伴い、データ・センタの電源設計は電力網接続からラックに至るまで再構築が進んでいる。コンピューティング密度の向上に対応するため、メーカー各社は電流変換損失の低減と配線用の銅使用量削減を目的に、±400Vサイドカー設計や800V DC配電への移行を進めている。また、AIワークロードに起因する電力需要の急激かつ大幅な変化は、パワーシェルフやパワーラック、インフラ全体に影響を及ぼしている。

こうしたインフラ開発において、エンジニアには急激な負荷変動の再現、システム電圧下での安定性や変換性能の評価、さらには電力や冷却設備、設置面積を過度に増やさずに要求の厳しいテストを継続することが求められている。テクトロニクスのEAポートフォリオ担当バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャであるJames Hitchcockは、電源システムはもはや汎用的なものでは対応できず、変化のスピードと規模に対応できるテスト・システムを用いて効率的で回復力のある電源アーキテクチャを設計・検証することが求められていると指摘している。

高速応答エミュレーションと完全回生アーキテクチャを統合

EA-ELR 21000動的テスト・システムは、超大電力プログラマブルDCテスト・システムにおける知見を活かし、高速応答負荷エミュレーションと完全回生アーキテクチャを1つのシステムに統合している。高速応答負荷エミュレーションにより、電力インフラがデータ・センタへ導入される前に電圧降下や回復、安定性に関する課題を特定できる。また、AC入力はテストの全ピーク電力ではなく主にシステム損失を補う仕様となっており、高電力でのテスト維持を可能にしている。

システムの主な特徴は以下の通りである。

  • 240kWで最大12A/μsの電流スルー・レートにより、800Vのパワーシェルフやパワーラックに負荷をかける急激な負荷変動をエミュレート
  • 最大95%の回生効率で吸収エネルギーをグリッドに戻し、熱や冷却負荷を低減するとともに、長時間効率テスト、バーンイン、耐久性、寿命試験における電力インフラ要件を緩和
  • 最大1.92 MWのモジュール式テスト容量(最大8ラック、64負荷構成)を備え、30kW単位で拡張可能。各ラックは0.6平方メートルの設置面積で最大240kWの出力を提供

本システムの中核を担う新型の回生型高速応答電子負荷モジュール「EA-ELR 21000-80 4U HS」は、4Uサイズで最大1,000V、80A、30kWの定格を備えており、800V DC電源アーキテクチャの評価に必要な電圧ヘッドルームを提供する。統合された波形生成機能により再現可能な負荷プロファイルをサポートするほか、連携制御機能によって複数の負荷を1つの同期されたシステムとして動作させることができる。モジュール構造の採用により、容量追加やシステム全体を停止させない個別モジュールの保守にも対応する。

EA-ELR 21000は、800V DC配電をサポートするパワーシェルフやパワーラックに加え、高出力DCインフラ向けに中電圧AC電力を変換する半導体変圧器向けにも設計されており、導入前の動的挙動、安定性、変換効率、長期信頼性の評価に活用できる。

次世代パワー・ステージ向けモジュールを今秋後半に導入予定

テクトロニクスは今秋後半、AIコンピューティング近傍で大電流を伝送する48~54Vパワー・レール検証用として、80V、1,000Aの高速応答回生電子負荷モジュール「EA-ELR 20080-1000 4U HS」を導入する予定である。

本件に関する問い合わせは、テクトロニクス株式会社 マーケティング部(E-mail:pr.jp@tektronix.com)にて受け付けている。関連情報は公式ウェブサイト(https://www.tek.com/ja)や各種ソーシャルメディア(LinkedIn: https://www.linkedin.com/showcase/tektronix-japan/ 、YouTube: http://www.youtube.com/user/TektronixJapan/ 、Instagram: https://www.instagram.com/tektronix.japan/ 、X: https://x.com/tektronix_jp/ 、Facebook: http://www.facebook.com/tektronix.jp/ )でも発信されている。

本記事はテクトロニクス株式会社の発表をもとに作成。

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