Green CarbonとMNFPUG、モンゴルで草原カーボンクレジット開発へ
Green Carbon株式会社は、モンゴル全土の牧草地利用者や遊牧民コミュニティとのネットワークを有する牧草地利用者の全国連盟(Mongolian National Federation of Pasture User Groups、以下「MNFPUG」)と、草原再生および土壌中の有機物に含まれる炭素(SOC)を活用したカーボンクレジット創出プロジェクトの開発に向けた覚書(MOU)を締結しました。改良型草原管理(IGM)や持続可能な放牧を通じて劣化した草原の再生とSOCの保全・増加を図り、将来的なカーボンクレジット創出の可能性を共同で検証します。

モンゴルの広大な草原は遊牧民の暮らしや畜産業を支える重要な資源である一方、過度な放牧や気候変動などの影響により一部の地域で草原の劣化が課題となっています。Green Carbon株式会社は、改良型草原管理(IGM)や持続可能な放牧を取り入れることで草原の回復を促し、土壌中の有機物に含まれる炭素(SOC)を保全・増加させる取り組みを検討します。草原や土壌の変化を調査・測定してその効果を確認し、将来的なカーボンクレジット創出につなげる考えです。
今後はMNFPUGと連携してプロジェクト候補地の選定や放牧状況の調査、技術的な実現可能性の確認、遊牧民コミュニティや地方自治体との協議、現地モニタリングなどを進めます。現在は実現可能性の評価やパイロット開発に向けた初期段階であり、地域コミュニティへの長期的な利益還元や、持続可能な畜産・土地利用につながる仕組みづくりも目指します。
MNFPUGの現地ネットワークを活用した共同推進
プロジェクトでは、MNFPUGがモンゴル各地で築いてきた牧草地利用者グループ(PUG)や遊牧民コミュニティ、地方自治体とのネットワークを活用します。MNFPUGは18のアイマグ、169のソムに広がるネットワークを持ち、1,575の牧草地利用者グループ(PUGs)と約8万世帯の遊牧民を結んでいます。
MOUに基づき、両者は候補地の選定や地域の遊牧民・自治体との調整、牧草地の状態や放牧状況の調査、現地モニタリングなどを共同で進めます。Green Carbon株式会社が持つカーボンクレジット創出プロジェクト開発やMRV、市場に関する知見と、MNFPUGの地域ネットワークや牧草地管理の経験を組み合わせ、将来的なパイロットプロジェクトの実施や大規模展開が可能なプロジェクトの構築を目指します。
今後の展望と本格的な事業化に向けた展開
今回のMOU締結は、2026年8月にモンゴル・ウランバートルで開催されたUNCCD COP17へのGreen Carbon株式会社の参加をきっかけに始まった協議を具体化する取り組みの一つです。同社はCOP17終了後も現地関係者との協議を継続してきました。
今後は、牧草地・畜産管理、土壌有機炭素、地域コミュニティとの連携、デジタルMRV・リモートセンシング、カーボンクレジットの方法論、JCM・パリ協定第6条(Article 6)、プロジェクトファイナンスなどの専門知識を持つ国内外の組織との連携を広げ、モンゴルにおける草原由来カーボンクレジット創出プロジェクトの本格的な事業化を目指すとしています。
関係組織の概要
モンゴル牧草地利用者グループ全国連盟(MNFPUG)
- 代表者:Nyam-Ochir Gankhuyag
- 所在地:モンゴル国ウランバートル市スフバートル区第8ホロー、River Castle 407、B棟
- 設立:2015年
- URL:https://greenmongolia.mn/
Green Carbon株式会社
- 代表者:代表取締役 大北 潤
- 所在地:東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
- 設立:2019年12月 12日
- URL:https://green-carbon.co.jp/
本記事はGreen Carbon株式会社の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



