アステップ、竹歯ブラシと竹スプーンのCFPを算定 環境負荷を可視化
竹製品の産業化を目指す株式会社アステップは、竹製品の環境負荷を定量的に把握するため、竹歯ブラシおよび竹スプーンのカーボンフットプリント(CFP)を算定した。原材料調達から製造、輸送、使用、廃棄に至るライフサイクル全体の温室効果ガス排出量を数値化している。



原材料調達から廃棄までの排出量を可視化

今回の算定は、経済産業省と環境省による「カーボンフットプリントガイドライン」を参照し、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社の支援のもとで2026年9月に実施された。対象範囲は原材料調達から廃棄まで(Cradle to Grave)で、製品1本あたりのCFP算定値は竹歯ブラシ(型番:A151RE)が23.09g-CO₂e/本、竹スプーン(型番:A120)が3.90g-CO₂e/本となった。
算定にあたっては、製品原料となる4年目の竹の伐採や副資材の確認をはじめ、中国の加工・製造工場における太陽光発電、水力発電、竹端材を活用したバイオマス発電電力の利用状況を集計した。さらに、中国から日本への国際輸送や国内物流、顧客の使用・廃棄シナリオに基づき排出量を算出している。

客観的な検証と社内外のGX推進
1963年創業のアステップは、竹箸や竹製ホテルアメニティ、家具、建材などの利用領域を広げる一方、特性の客観的検証を進めてきた。2023年には日本大学松戸歯学部の有川量崇教授の研究チームによる衛生状態の比較研究成果が論文「竹製歯ブラシに付着する口腔細菌の残存量に関するin vitroにおける検討」として発表されたほか、2025年からは千葉工業大学の石原沙織教授と「表面保護剤が竹集成材の経年変化に及ぼす影響に関する研究」を産学連携で進めている。
また、自社の事業活動における環境負荷低減として、2025年3月に千葉銀行の「ちばぎんSDGsリーダーズローン(サステナビリティ・リンク・ローン型)」を活用し、売上高1億円当たりの二酸化炭素排出量を2033年度までに2023年度比27.0%削減する目標を設定した。2026年8月31日には商工中金によるポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)を実行し、CFP算定などをKPIに掲げている。
アステップは算定結果をWebサイトや商品パンフレットに掲載し、ホテル・旅館や外食事業者がプラスチック製品から竹製品への切り替えや脱プラスチック施策を検討する際の判断材料として提供する。さらに今回の算定を契機に、ホテル・旅館、外食事業者等を対象としたGXコンサルティングサービスを開始し、竹製品導入や取り組みの可視化、情報発信までを支援する方針だ。
国内で放置竹林の拡大が問題となる中、同社は「循環型竹林管理モデル」や「竹の360°利活用」を掲げており、2026年4月には竹建材を約1,000㎡、重量約27t使用した本店・ショールーム「TAKE TORI HOUSE」を竣工している。

株式会社アステップ 会社概要
- 会社名:株式会社アステップ
- 代表者:代表取締役 西内 毅
- 所在地:千葉県船橋市南三咲4-17-10
- 事業内容:竹製品、不織布おしぼり、ホテル・飲食店向け業務用品等の企画・開発・販売
- コーポレートサイト:https://1963astep.com/
本記事は株式会社アステップの発表をもとに作成しています。
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