はこぶんと善都、ZENTで来店客の声を集める実証実験を開始
株式会社はこぶんは、パチンコホール「ZENT」を運営する株式会社善都のオープンイノベーション推進室と協業し、店舗来店客の声を収集・分析する実証実験を開始した。本取り組みは、STATION Ai株式会社が運営するオープンイノベーション拠点「STATION Ai」の有償支援プログラム「SKIP Focus(スキップフォーカス)」を通じて実現したものである。店舗内のサイレントファンの声を可視化し、顧客インサイトの把握を目指す。
背景にあるパチンコ業界の顧客把握の難しさ
遊技人口690万人、市場規模16兆円を擁するパチンコ業界では、遊技台の稼働データは豊富にあるものの、それが来店客個人の情報と紐づいていないという構造的な課題が存在する。会員比率は2割以下にとどまることが多く、来店理由や出玉以外のニーズを根拠を持って把握することが困難な状況となっている。一方で、SNSや口コミに投稿せず会員データにも紐づかないものの、店舗に通い続ける「サイレントファン」が安定収益の基盤として重要視されている。
今回の実証実験では、はこぶんが提供するデジタルレター型VOC(顧客の声)収集・分析ツール「ホンネPOST」をZENT店舗に導入する。遊技台横やラウンジなどにQRコードを設置し、来店客が自発的に本音を投稿できる仕組みを構築する。集まった声は生成AIを活用した感情文脈解析(VOC分析)によって自動分類・数値化され、これまで見えていなかった顧客インサイトを可視化する。
実証実験の概要は以下の通りである。
- 対象:店舗規模を3段階に分け一部店舗で実施(愛知県、岐阜県)
- 収集期間:2ヶ月間(導入設計完了後)
- 目標回収数:1,000件(実施店舗合計)
潜在ニーズの可視化と今後の展開
両社は実証実験期間中に顧客の声を収集・感情分析し、結果をもとに重要顧客(サイレントファン)のペルソナ定義や効果的な販促施策の検討を進める。善都のオープンイノベーション推進室は、地域顧客の声に耳を傾けることで選ばれ続ける理由を言語化し、地域に根ざしたサービスを磨いていくとしている。また、はこぶんの森木田 剛代表取締役は「顧客の約7割は何も言わずに去っていくサイレントカスタマー」とした上で、来店体験の瞬間に声を集めてインサイト化し、出玉以外の選ばれる理由を解き明かしたいとしている。
中長期的には、心身の健康や気分転換、社会的つながりといった遊技以外の潜在ニーズを可視化し、地域のウェルビーイング向上に資する新たなサービス開発を目指す方針である。
参画企業の概要
本取り組みに関わる各社の概要は以下の通りである。
株式会社善都
- 設立:1971年
- 所在地:愛知県豊田市
- 代表者:代表取締役社長 都筑 晶裕
- 事業内容:パチンコホールZENT(愛知県・岐阜県)の運営
- 売上/従業員:1,828億円/約1,000名
- Website:https://www.zent.co.jp/
株式会社はこぶん
- 設立:2022年4月
- 所在地:東京都世田谷区北沢2丁目11-15 ミカン下北A街区4階
- 代表者:代表取締役 森木田 剛
- 事業内容:デジタルレターサービス「ホンネPOST」の提供、VOCコンサルティングサービス
- Website:https://hako-bun.com/
STATION Ai株式会社
- 所在地:愛知県名古屋市昭和区鶴舞1丁目2番32号
- 代表者:代表取締役社長 兼 CEO 佐橋 宏隆
- 事業内容:オープンイノベーション拠点「STATION Ai」の運営、スタートアップ支援
- Website:https://stationai.co.jp/
本記事は株式会社はこぶんの発表をもとに作成。
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