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筑波記念病院、看護職員離職率が16.2%から6.7%へ改善 組織分析AI導入で

筑波大学発ベンチャーの株式会社World Life Mappingは、組織分析改善AI「シビリンク_メディチューン(MediTune)」を導入した筑波記念病院において、看護職員の離職率が2021年度の16.2%から2025年度に6.7%へ改善したことを発表しました。

導入前の同院の離職率は全国平均の11.6%(2021年度・日本看護協会調べ)を上回っていましたが、組織分析AIを活用した職場環境の課題特定と改善により、4年で全国平均の半分以下の水準へと転換しました。本成果は、株式会社テレビ東京のワールドビジネスサテライトでも紹介されています。

AIによる課題特定と改善策の提示

筑波記念病院では、導入前の時点で看護職員の離職率が全国平均を上回っており、離職防止が経営上の重要課題となっていました。多忙な医療現場において職員同士のコミュニケーションが取りづらくなりやすく、職場への定着意欲に影響を与えるという構造的な問題を抱えていました。

医療特化ツールのメディチューン(MediTune)は、職員一人ひとりの回答内容に応じてAIが質問を調整しながらアンケートを実施し、部署ごとの職場環境を数値で可視化するシステムです。離職につながりやすい要因を特定し、具体的な改善策まで提示する特徴を備えています。

同院における分析では、多忙時に若手職員が先輩へ相談しづらい傾向のある病棟が特定されました。これに対してシステムから、上司から若手への日常的な声かけを増やすという改善策が提案されました。

部署ごとの施策実施で関係性スコアが向上

提案に基づき部署ごとの課題に応じた施策を継続的に実施した結果、該当する病棟における「安定した人間関係」のスコアは2024年度の70点から2025年度には78点へと8ポイント上昇しました。職員間の関係性の改善が離職率の低下につながった形です。

同院看護師長の小林千恵氏も、職場の状況を数値データとして把握し、日々の離職防止の取り組みに役立てているとしています。

全国110施設への導入と他業種への展開

部署ごとに異なる課題をデータに基づいて特定し、実行可能な改善策として届ける仕組みが評価され、メディチューンを含むシビリンクシステムは現在、全国110の施設に導入されています。

株式会社World Life Mappingは、医療機関向けに培った分析・改善モデルを、製造業(MonoTune)や小売業(RetailTune)、金融業(FinTune)など他業種にも展開しています。代表取締役の下田 彬氏は「どんな職場であっても、ウェルビーイングを保てる環境をきちんと作っていくことが重要。ITシステムがどこにでも根づき、安定した環境が均一に実現できる状態を目指したい」とコメントしています。

株式会社World Life Mapping 概要

  • 社名:株式会社World Life Mapping
  • 所在地:茨城県つくば市吾妻2丁目5番地1 つくば産業振興センター(つくばスタートアップパーク)
  • 代表者:代表取締役 下田 彬
  • 事業内容:組織ウェルビーイングAI「シビリンク」および医療特化ツール「メディチューン」の開発・提供
  • URL:https://www.cibylink.com/

本記事は株式会社World Life Mappingの発表をもとに作成されています。

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