岡山大学と富士フイルム、ゲル用いた視野確保法で大腸ポリープの境界識別性を証明
国立大学法人岡山大学の岡山大学病院消化器内科の豊澤惇希医員と学術研究院医療開発領域の山崎泰史助教は、富士フイルム株式会社との共同研究を実施しました。内視鏡用視野確保ゲル(ビスコクリア®、大塚製薬工場)を用いた新しい視野確保法(Gel immersion)で行う内視鏡切除において、従来の方法よりも大腸ポリープと正常大腸粘膜との境界がわかりやすくなることを証明しました。今回の成果は、大腸ポリープの確実な切除に貢献し、大腸癌の予防につながることが期待されます。
内視鏡用視野確保ゲルによる新しい視野確保法

本研究では、内視鏡用視野確保ゲル(ビスコクリアⓇ)を用いた新しい視野確保法(Gel immersion)の有用性が検証されました。従来法と比較して、大腸ポリープの内視鏡切除時において、大腸ポリープと正常粘膜との境界をより明瞭に識別できることが明らかになっています。

大腸ポリープの境界を正確に捉えることは切除の精度向上に関わる要素であり、確実な切除を通じた大腸癌のリスク低減に寄与する可能性があります。
洗腸が不十分な状況でも境界の視認性を確保
研究グループの豊澤惇希医員と山崎泰史助教は、内視鏡用視野確保ゲル(ビスコクリアⓇ)を用いたGel immersionについて、簡便な手法であり大腸ポリープが非常に見やすくなると説明しています。
特に洗腸が不十分な場合であっても大腸ポリープの境界が見えやすく、確実なポリープの切除につながる手法であるとしています。


論文情報と研究支援
研究成果は2026年7月19日、アジアの消化器病学雑誌「Journal of Gastroenterology and Hepatology」のOriginal articleとしてオンライン掲載され、2026年9月21日に公開されました。本研究は、富士フイルム株式会社からの資金提供および機材付与を受けて実施されました。
発表された論文の詳細は以下の通りです。
- 論文名:Gel Immersion Improves Visualization in Underwater Endoscopic Mucosal Resection for Colorectal Lesions: A Prospective Crossover Trial
- 掲載誌:Journal of Gastroenterology and Hepatology
- 著者:Junki Toyosawa, Yasushi Yamasaki, Motoyuki Otsuka他
- DOI:10.1111/jgh.70568
本記事は国立大学法人岡山大学の発表をもとに作成されています。



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