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アドベンチャーワールド、動物の堆肥で育てた近大ICTイチゴをゾウへ初提供

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドと近畿大学は、パークの動物の糞から作った堆肥を活用して栽培した「近大I C Tイチゴ」をアフリカゾウにプレゼントするイベントを開催します。期間は2026年11月13日(金)〜11月15日(日)の3日間です。収穫したイチゴを動物たちのおやつとして活用するのは今回が初めてとなります。

両者が進める産学連携活動の一環として実施されるもので、11月15日(日)の「いい(11)イチゴ(15)」の語呂合わせにちなんでいます。動物の糞を資源として育てた農作物を再び動物へ届けることで、循環型パークとしての取り組みを来園者に伝えます。

イベントでは、サファリワールドのアフリカゾウエリアにて、約10kgの「イチゴの山」をアフリカゾウ2頭にプレゼントします。実施時間は各日午前10時40分~午前11時00分です。長い鼻を使って食べる様子を見学できます。

観覧は無料ですが別途入園料が必要となり、動物の体調や天候によって内容が変更される場合があります。なお、2026年11月13日(金)には栽培に携わった近畿大学農学部の学生らも参加します。

堆肥とICT技術を活用した近大ICTイチゴの栽培

提供される「近大I C Tイチゴ」は、アドベンチャーワールドで暮らす草食動物の糞から作った堆肥を用い、近畿大学農学部が里山ものづくり村のハウスで「近大I C T農法」により栽培したイチゴです。品種は「とちおとめ」と「紅ほっぺ」の2種類で、2025年9月から栽培を始め、2026年1月に初収穫した後に研究室で冷凍保存されていました。

I C T技術によって温度や水分などを管理することで、パークの堆肥を使用しても腐葉土で栽培したイチゴと変わらないおいしさを実現したとしています。

近大ICT農法による課題解決と産学連携の歩み

近畿大学農学部では、農業従事者の減少や休耕地・耕作放棄地の増加といった社会問題への対策として「近大ICT農法」の確立をめざしています。土壌センサーや日照センサーと連動した自動給水・給肥装置や、温度センサーと連動したハウス側窓の自動開閉システムを導入することで、作業時間の大幅な削減や水・液肥の使用量低減を図り、収穫量の増加と品質の安定化を進めています。

平成29年度(2017年度)からは農学部農業生産科学科の野々村照雄教授(アグリ技術革新研究所兼務)を中心に「近大ICTメロン」を栽培し、令和3年(2021年)9月からは「近大ICTイチゴ」の栽培も進めてきました。

アドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズと近畿大学は2017年3月に産学連携協定を締結しており、これまでの主な連携実績は以下の通りです。

  • 2017年12月:バンドウイルカとキングペンギンの人工授精へ向けた共同研究がスタート
  • 2019年6月:「野生動物の保全」を学ぶアクティブ・ラーニング講義を開講
  • 2020年3月:キングペンギンの人工授精に成功
  • 2022年4月:コラボ商品第1弾「ぱんだの手むきみかんバウム 近大みかん使用」販売開始
  • 2022年5月:近大I C Tメロンの摘果を動物の食事として提供(以降毎年提供)
  • 2022年8月:コラボ商品第2弾「パンダフレンズ ぽっぷこーん 近大柑橘・ブラッドオレンジ使用」販売開始
  • 2023年6月:近大I C Tメロンの摘果を動物の食事として提供
  • 2023年8月:コラボ商品第3弾近大マンゴーを使用したスイーツを販売(以降毎年販売)
  • 2023年12月:コラボ商品第4弾「こんがり仕上げたパンダの米粉フィナンシェ -近畿大学附属農場で栽培したお米-」販売開始
  • 2026年1月:動物糞を堆肥化して農業分野へ有効活用、近大農学部生がその堆肥を活用して栽培したイチゴを初収穫
  • 2026年7月:摘果メロンをゾウへ提供する食の循環を学ぶフィーディング体験を開催

本記事はアドベンチャーワールドの発表をもとに作成しました。

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