エイチビーラボジャパンがAI移行ツールM-Forgeを提供開始
ベトナム・ハノイに本社を置くソフトウェア開発企業 HBLAB JSC の日本法人である株式会社エイチビーラボジャパンは、AIマイグレーションツール「M-Forge」の提供を開始しました。 同ツールは、現行システムの解析から設計書の復元、コード変換、テストコードの生成・実行までをAIが自動化し、移行全工程の品質担保を目指します。 国際規格に基づく品質ゲートを組み込み、長年ブラックボックス化してきた基幹システムの刷新を支援する仕組みです。
開発の背景とM-Forgeの概要
多くの日本企業ではCOBOL、RPG、VB6、Lotus Notesなどの旧世代技術で構築された基幹システムが稼働していますが、担当者やドキュメントの喪失によりブラックボックス化が進み、改修や機能拡張、人材確保が困難になる課題があります。 また、個別や断片的なAI利用では品質のばらつきが生じやすく、新たなブラックボックスを生むリスクが指摘されていました。
M-Forge は、HBLAB が掲げるビジョン「AIスケールビルダー(AI Scale Builder)」のもとで開発されたAIネイティブなレガシーマイグレーションツールです。 「Assessment(アセスメント)→ Design(設計)→ Migration(移行)→ Test(テスト)」の4モジュールによる標準化された移行プロセスを採用し、プロジェクトごとの再現性と透明性を高めています。
人による管理と多層的な品質保証
各工程において、解析や変換、テストコード生成といった作業はAIやエージェントが自動処理します。 一方で、仕様の確定や変換結果の妥当性判断、最終承認などの意思決定ポイントにはエンジニアによるレビューと承認を組み込み、移行後も利用者が運用の主導権を握れる状態を目指します。
品質面では、国際規格 ISO/IEC 25010 および ISO/IEC/IEEE 29119 に基づく品質ゲート(Quality Gate)を導入しています。 主な評価基準は以下のとおりです。
- Branch Coverage(分岐網羅率)
- Test Category Coverage(テスト分類網羅率)
- Requirement Coverage(要件網羅率)
- Reliability(信頼性 ― ISO/IEC 25010 の品質特性の一つ)


特にロジック処理では、カバレッジおよびテストパス率100%を担保する水準を目標品質に設定しており、同社が実施したPoC測定結果によると、従来の人手中心の手法と比べて移行時の不具合(手戻り)が約50%削減されたとしています。 また、生産性についても断片的なAI活用と比較して約1.5倍(約150%)に向上したとしています。 システムインテグレーターのCECとのCOBOLからJavaへの移行PoCにおいても、設定したKPIを達成してQuality Gateに合格した実績があります。




進捗の可視化と対応技術


M-Forge はプロジェクトの全工程を一つのダッシュボード上で管理でき、各ステップのステータスや処理の進捗、品質結果を集約して表示します。
対応する主な移行元と移行先の技術・言語は以下のとおりです。
- COBOL / RPG / VB.NET から Java, c#
- Lotus Notes から Pleasanter / Microsoft 365
- Java Struts から Java Spring
- ネイティブアプリ から Flutter
今後の展開と代表コメント
株式会社エイチビーラボジャパンの代表取締役を務めるグエン・フイ・タンは、M-Forgeが目指すものとして、AIの力で移行を加速しながらも最終的な理解と運用の主導権を利用者自身に取り戻してもらうことであると述べています。
今後は対応技術や言語の拡充、品質保証機能の強化を進め、製造業や物流をはじめとする各業界への提供を拡大していく方針です。
会社概要
- 会社名:株式会社エイチビーラボジャパン
- 所在地:〒105-0012 東京都港区芝大門1丁目3番4号 グランファースト芝大門6階
- 代表者:代表取締役 グエン・フイ・タン
- 事業内容:ITモダナイゼーション(レガシーマイグレーション)、AI開発、ローコード開発
- URL:https://hblab.co.jp/solution/modernization/
- 親会社:HBLAB JSC(本社:ベトナム・ハノイ)
本記事は株式会社エイチビーラボジャパンの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



