アイサンテクノロジーなど、三重県伊勢市の自動運転バス運行事業に参画へ
アイサンテクノロジー株式会社とグループ会社のA-Drive株式会社は、三重県伊勢市が2026年11月2日から実施する自動運転バス運行事業に、昨年度に引き続き参画します。
本事業では、伊勢市が購入した株式会社ティアフォー製の自動運転EVバス「Minibus2.0」を使用し、近鉄五十鈴川駅と内宮前を結ぶ区間でレベル4実装に向けたAI学習走行および自動運転レベル2による一般試乗会を実施します。昨年度の走行で抽出した課題を踏まえ、AIの活用や既存の路線バス停留所を使用した検証を通じ、将来的な自動運転レベル4の社会実装に向けた技術・運用両面の知見を蓄積する方針です。
背景と目的
伊勢市では、バス運転士の不足への対応と、市民や観光客の移動を支える持続可能な公共交通の確保に向け、自動運転バスの導入を進めています。2033年の第63回神宮式年遷宮を見据え、今後の観光需要にも対応できる交通体制の構築を目指しています。
昨年度は近鉄五十鈴川駅から内宮までの区間で自動運転レベル2による実証を行い、観光地特有の交通環境における走行や、桑名市内の車両とあわせた遠隔監視などを検証しました。今年度はその成果と課題を踏まえ、実際の路線バス運行に即した検証を進めます。
今年度の主な取り組み
今年度は、昨年度からの変更点として主に以下の3点に取り組みます。
- AI学習走行による道路・交通環境への対応力向上に向けた検証
昨年度の運行では路上駐車車両を自動で回避できる場面があった一方、手動介入が必要となる場面もありました。今年度は、運転手が手動で運転し道路状況や運転操作をAIに学習させるためのデータを集める「AI学習走行」を実施し、対応力向上に向けた検証と新たな課題の抽出を行います。
- 既存の路線バス停留所を活用したデータ取得
内宮側の乗降場所は、昨年度の宇治橋前ロータリーから、既存の三重交通バス停留所「内宮前」へ変更する予定です。路線バスと同様のルート・停留所で走行データを取得し、実運用に即した課題を確認します。
- 市所有車両を活用した段階的な実証の実施
伊勢市が購入した車両を使用し、2026年11月からAI学習走行を行い、確認走行や運行に向けた準備を経て、2027年2月に一般試乗を実施する予定です。
実証実験の概要
実証事業の概要は以下の通りです。
- 実施区間:近鉄五十鈴川駅~内宮前
- 使用車両:株式会社ティアフォー製「Minibus2.0」1台〈伊勢市所有〉
- 自動運転レベル:レベル2〈運転者が乗車し、必要に応じて運転操作を実施〉
- 実施期間:2026年11月2日~2027年2月22日
- 走行内容:レベル初期AI学習走行と一般試乗
なお、AI学習走行中は運転手が手動で運転しているため通常のバスと変わりはなく、運行ダイヤはありません。一般の方に乗車いただく「一般試乗」は2027年2月頃を予定しています。実施内容や日程は変更となる場合があり、一般試乗の詳細は伊勢市公式サイト(https://www.city.ise.mie.jp/kurashi/koutsu/jidoubus/1020911.html)で案内されます。

本事業に参画するアイサンテクノロジー株式会社(愛知県名古屋市、代表取締役社長:加藤 淳)およびA-Drive株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長:岡部 定勝)は、伊勢市、三重交通および関係各社と連携して支援を行い、伊勢市における自動運転レベル4の社会実装と持続可能な地域公共交通の実現に貢献していくとしています。
本記事はアイサンテクノロジー株式会社の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



