アサヒテクノリサーチがRCF含有調査・分析サービスを自社で提供開始
広島県大竹市に本社を置く株式会社アサヒテクノリサーチは、断熱材や保温材、耐火材などに含まれるRCF(リフラクトリーセラミックファイバー)の含有調査・分析サービスを自社内で提供開始しました。提供開始日は2026年11月5日(木)です。試料の受領から報告書の発行まで自社で一貫して行うことで、標準納期1週間での対応を実現します。
自社対応体制の構築と背景
RCFは耐熱性や耐火性に優れた繊維状材料で、アスベストの代替材料としても使用されてきました。しかし、発がん性などの有害性が指摘され、2015年に特定化学物質障害予防規則(特化則)の規制対象となっています。そのため、RCFを使用した工業炉や設備の補修・更新・解体工事では、材料への含有有無を事前に確認し、作業時のばく露防止対策を講じることが重要とされています。
近年、電力、化学、非鉄金属、プラント関連企業をはじめ、設備保全会社、断熱工事会社、建設会社、環境調査会社などからの調査依頼が増加しています。アサヒテクノリサーチではこれまで同調査・分析を外部へ委託していましたが、ニーズの高まりを受けて自社内で対応できる体制を整えました。自社内で完結させることで、外部委託先との調整や試料輸送にかかる時間を削減し、進捗状況の把握や問い合わせへの迅速な対応を可能にしています。
調査・分析サービスの内容と流れ
アスベスト分析で培った顕微鏡分析の知見を活用し、分散染色法(偏光顕微鏡)とSEM-EDXを用いた定性分析を実施します。RCFには公的に定められた分析方法や専用の資格が存在しないものの、同社では第一種作業環境測定士が分析を担当します。
サービスの主な仕様は以下の通りです。
- 分析対象: 断熱材、保温材、耐火材などに含まれるRCF
- 分析内容: 定性分析(RCFの含有有無の判定)
- 分析方法: 分散染色法(偏光顕微鏡)、SEM-EDX(走査電子顕微鏡)
- 標準納期: 試料受領から1週間
- 必要試料量: ゴルフボール1個分程度
- 料金: 別途お問い合わせください
- 分析体制: 第一種作業環境測定士が分析を担当
分析は、試料受領後に分散染色法による判定を行い、繊維を特定の屈折率の液に浸して色の違いからRCFかどうかを確認します。この段階で判定できた場合は分析完了となりますが、判定が難しい場合にはSEM-EDXによる観察で繊維の形状や元素組成を確認した上で、報告書を発行します。
同社第2計測部部長の佐々木 聡一氏は、RCFなどの有害物質調査に対するニーズの高まりに触れ、「これまで培ってきたアスベスト分析の知見とSEM-EDX、偏光顕微鏡による分析技術を活かし、RCF含有調査・分析サービスの自社対応体制を構築いたしました」とコメントしています。
今後の展開
今後は、既存のアスベスト分析の顧客への提案に加え、工場設備の改修・解体工事に関わる企業、断熱工事会社、プラントエンジニアリング会社などへの営業活動を通じて、RCF分析の受注拡大を目指す方針です。
株式会社アサヒテクノリサーチについて
同社の概要は以下の通りです。
- 代表者: 代表取締役社長 伴丈 修
- 設立: 1989年5月
- 所在地: 広島県大竹市晴海2丁目10-54
- 企業URL: https://agi-atr.com/
- 事業内容: 環境測定・分析(水質、土壌、廃棄物、アスベスト)、医薬品製造用水の品質試験、品質調査(RoHS・ELV、材料分析)、医薬品関連分析(ニトロソアミン類・NDSRIs)
本記事は株式会社アサヒテクノリサーチの発表をもとに作成しました。
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