システムアイとレスキューナウ危機管理研究所、AI活用の災対本部訓練システムを開発
株式会社システムアイは、株式会社レスキューナウ危機管理研究所と共同で、生成AIを活用したBCP訓練用シミュレーションシステム「災対本部訓練web CriSIM」(web-CriSIM)を開発しました。
本システムは、災害発生時に社内の司令塔となる災害対策本部の訓練をパソコン上で行えるものです。AIが生成する時系列に沿ったリアルな被害想定をもとに、専門家に頼ることなく自社だけで訓練を実施できます。
開発の背景と課題
自然災害などが相次ぐなか、企業には本番で使えるBCPが求められています。しかし、先の展開が予測できない状況下で判断力を養う実戦的な訓練には、専門家による複雑なシナリオ作成が必要とされ、時間や費用の負担から自社単独での実施が難しいという課題がありました。
こうした課題に対し、両社は生成AIが訓練シナリオの作成を担うweb-CriSIMを開発しました。参加者が事前に展開を知らされない実戦的な災害対応訓練を、自社で手軽に実施できるようにします。
web-CriSIMの主な特徴

web-CriSIMは、仮想の時刻経過に合わせて災害情報や社会の被害状況、自社拠点の被災状況などが画面に表示され、訓練者は錯綜する情報から重要なものを見極めて報告書にまとめる体験ができます。

訓練シナリオは、危機管理の専門機関の知見をもとにAIが生成します。利用者が被災地域や時刻、自社拠点の所在地などを登録するだけで各拠点に応じたシナリオが作成されるため、低コストかつ短時間で準備が可能です。
また、同じ条件でも実施するたびに異なるシナリオが生成され、終了後には報告書の作成例が提示されるため、振り返りを通じて自社の課題を可視化できます。訓練形式は、災害対策本部のチームで役割を分担する「グループ訓練」と、個人が自分のペースで進められる「セルフ訓練」の2種類に対応しています。
開発体制と今後の展開
開発においては、レスキューナウ危機管理研究所がAIの生成する訓練シナリオの品質基準策定・設計を担当し、システムアイがシナリオ生成AIの仕組みやWebシステム全体の開発・運用を担っています。

レスキューナウ危機管理研究所の代表取締役である市川 啓一氏は、これまでの実績と専門的な知見を活かして開発したとし、「専門家がいなくても、より多くの方が繰り返し取り組める、これまでにない仕組みだと考えています」と述べています。
まずは地震を想定した訓練に対応し、2026年内に販売パートナー(株式会社レスキューナウを予定)を通じて販売を開始する予定です。今後は販売パートナーの拡大や、風水害をはじめとする他の自然災害への対応も順次検討していくとしています。
関連企業概要
- 株式会社システムアイ(神奈川県横浜市、代表取締役社長:葛川 敬祐)
1996年設立の業務システム設計・開発を行うシステムコンサルティング企業。金融や小売流通のシステム開発に強みを持ち、SHIFTグループ参画以降は開発領域や国内外の拠点を拡大している。 URL: https://systemi.co.jp/
- 株式会社レスキューナウ危機管理研究所(東京都渋谷区、代表取締役:市川 啓一)
株式会社レスキューナウの創業者である市川 啓一氏が代表を務める危機管理の専門機関。企業・団体へのコンサルティングや講演などを展開している。
本記事は株式会社システムアイの発表をもとに作成されています。
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