JR東日本グループの荷物専用新幹線など6件が2026年度グッドデザイン賞を受賞
2026年度 グッドデザイン賞が発表され、JR東日本グループから荷物専用新幹線やJAL de はこビュンなど計6件が受賞した。






今回は輸送サービスや現場向け業務支援システムのほか、地域社会とのつながりを重視した建築など幅広い取り組みが評価された。このうち集合住宅 高円寺アパートメントは、グッドデザイン・ベスト100およびグッドフォーカス賞[地域社会デザイン]にも選出されている。
物流課題の解決を目指す輸送サービス
荷物専用新幹線は、JR東日本と株式会社ジェイアール東日本物流の共同受賞となった。専用に改造した荷物専用車両を導入して大口輸送を実現し、物流業界が抱える人手不足や環境負荷低減といった社会課題の解決に貢献するサービスである。既存の鉄道インフラを活用しながら輸送品目や輸送量の拡大、地域産品の流通促進を図る点が評価された。審査委員は「人をより早く運ぶために進化した新幹線の新しい発展として、価値の高い物流インフラへと進化する試みとして評価した」としている。

また、JR東日本と日本航空株式会社が共同受賞したJAL de はこビュンは、鉄道と航空を組み合わせて国内外へ高速かつ安全に産品をつなぐ輸送サービスである。鮮度や品質を保ったまま届けることで地域産品の販路拡大や市場創出に寄与する点が評価され、審査委員のコメントでも、越前がにを生きたまま当日中に台湾へ届ける事例などを挙げ、新しい市場を生み出す可能性が示されたと評価された。
現場の意思決定を支援する業務支援システム

JEMAPSアプリは、JR東日本とネブラ株式会社による共同受賞となった。駅員・乗務員・指令員を主なユーザーとし、列車の運行情報などの社内データと、気象・災害情報といった外部データを1つの地図上に統合した業務支援システムである。
社員が所持するタブレットでの活用を前提に、それぞれの役割に応じて必要な情報だけを抽出できるユーザー中心設計を採用した。異常が発生した際の直感的な状況把握や迅速な意思決定を支援する仕組みが高く評価された。

地域とつながる高架下施設と集合住宅
株式会社JR中央線コミュニティデザインと株式会社山路哲生建築設計事務所が共同受賞したコウカシタパーク クラブハウスは、JR中央線東小金井駅から徒歩7分の高架下にある施設である。近隣のKO-TO(コート)、PO-TO(ポート)、MA-TO(マート)とともに、“地域で育てる、ちいさな経済”をコンセプトにした創業支援施設群コウカシタパーク(株式会社タウンキッチンが運営)を構成し、高架下空間を地域活動の拠点として整備した点が評価された。

株式会社ジェイアール東日本都市開発、株式会社オープン・エー、第一建設工業株式会社東京支店、株式会社まめくらしが共同受賞した集合住宅 高円寺アパートメントは、JR東日本の旧社宅と旧社員寮を街に開かれた暮らしの場へ転換したプロジェクトである。2017年のリノベーション棟と2025年の新築棟で構成され、広場や店舗付き住宅を通じた地域との交流やコミュニティマネージャーによる継続的な運営が高く評価され、グッドデザイン・ベスト100およびグッドフォーカス賞[地域社会デザイン]に選出された。
敷地条件を克服した分譲マンション
クレヴィア等々力は、伊藤忠都市開発株式会社(2026年10月1日にJR東日本不動産株式会社との合併により、JR東日本伊藤忠不動産開発株式会社として発足)の単独受賞となった。
東京23区内で唯一の渓谷である等々力渓谷の自然が広がる等々力に誕生した全25邸の分譲マンションである。複雑な敷地形状や隣接する鉄塔・高速道路といった敷地上の制約に対し、緻密な配棟計画や植栽・意匠計画により課題を克服した点が高く評価された。
本記事はJR東日本の発表をもとに作成。
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