HumansXがロボットハンドWuji Hand 2とデータグローブの国内販売を開始
フィジカルAIやロボティクス事業を展開するHumansX株式会社は、中国のWuji Technologyの日本正規代理店として、20自由度ロボットハンド「Wuji Hand 2」と触覚付きデータグローブ「Wuji Glove」の国内販売を開始した。両製品を組み合わせることで、人の手の動きの取得からロボットハンドによる再現、AI学習までを一貫して行うことができる。製品の販売だけでなく、データ収集サービスや導入・活用の指導までワンストップで提供する。

製品の特長とスペック
Wuji Hand 2は、人の手に近い構造と動きを備えた20自由度の五指ロボットハンドである。五指・各指4自由度の計20自由度を直接駆動し、対向や側方運動にも対応する。制御周期1000 Hz、指先ピーク力12 N以上、関節バックラッシ1°未満の性能を持ち、指先には多軸力覚センサーを搭載している。サイズは約180×80×40 mm、重さは約800 gで、Python / C SDK、ROS 2、MuJoCo / Isaac Sim用シミュレーションモデルなどの開発環境に対応する。

データ収集用のWuji Gloveは、触覚センサーと電磁式モーションキャプチャを融合したグローブである。本体重量は67.5 gで、触覚526点・120 FPS、位置精度2 mm以内、遅延10 ms以内の性能を有する。開発環境としてPython SDK / CLIが提供され、Wuji Hand 2の遠隔操作(テレオペレーション)にも対応している。ソフトウェアが揃っているため、導入後すぐにデータ収集を開始できる設計となっている。
先進企業や研究機関での活用実績
Wujiの技術は世界各国のフィジカルAI開発で活用されている。物理AI企業のGenesis AIが発表したロボットハンド「Genesis Hand 1.0」においてWujiが製造パートナーを担当したほか(2026年5月発表)、中国の物理AIデータ基盤企業である光輪智能(Lightwheel)と戦略提携を結び、手指動作・触覚・力覚を含むデータ収集の標準づくりやReal2Sim/Sim2Realの研究で協業している(2026年6月発表)。さらに、清華大学などの研究チームによるヒューマノイドの全身操作研究「WB-WAM」において、実機のハンドとしてWuji Handが採用された。
主な用途には、大学・研究機関での器用操作(デクストラスマニピュレーション)研究、模倣学習やVLAモデル向けの手指動作データ収集、NVIDIA Isaac Sim等でのリターゲティングおよびSim-to-Real検証、ヒューマノイドやロボットアームへのハンド搭載などが想定されている。
提供サービスとサポート体制
HumansXは製品の販売に加え、導入後の支援サービスも展開する。Wuji Hand 2およびWuji Gloveの販売やセットアップ支援、日本語での技術サポートを実施する。また、Wuji Gloveを用いた手指動作・触覚データの収集受託や、SDK・ROS 2・シミュレーション環境の使い方、テレオペレーション、リターゲティングに関する指導も行う。
HumansXの代表取締役である易 峰(Xavi Yi)氏は、「ロボットが人のように器用に働くためには、優れたハンドと、人の手の動きを正しく学ばせるためのデータが欠かせません」と述べており、前川製作所、Dobot Robotics、RealMan Roboticsで培った経験を生かして国内の研究・開発を支援していくとしている。
HumansX株式会社 概要
- 会社名:HumansX株式会社(ヒューマンズエックス)/ HumansX Co., Ltd.
- 所在地:〒108-0073 東京都港区三田2-14-7 ローレル三田505
- 代表者:代表取締役 易 峰(Xavi Yi)
- 設立:2025年6月
- URL:https://humansx.co.jp
- LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/humansx-robotics/
本記事はHumansX株式会社の発表をもとに作成。
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