DNP、賞味期限延長に対応する無菌充填用PETカップを開発 2027年に提供開始へ
大日本印刷株式会社(DNP)は、高い酸素バリア性を備えたポリエチレンテレフタレート(PET)カップと独自の無菌充填技術を組み合わせ、飲料の賞味期限延長に対応する「DNP無菌充填対応容器 PETカップタイプ」を開発しました。第一弾としてトーヨービバレッジ株式会社との協業を行い、同製品を使用した飲料容器の提供を2027年に開始します。透明性とバリア性を両立したカップにより、飲料の賞味期限延長と化石資源の使用抑制、食品ロスや廃棄コストの削減を目指します。
開発の背景と協業
チルド飲料市場では、食品ロスや廃棄コストの削減に向けて、賞味期限を延長できる飲料の充填技術とそれに対応する容器の開発が求められています。
こうしたなか、トーヨービバレッジからPET素材によるカップ容器の実現について要望を受けたことを契機に、DNPが無菌充填技術やカップ成形技術、リサイクルPET活用技術を掛け合わせて「DNP無菌充填対応容器 PETカップタイプ」を開発しました。
開発された新容器には、主に以下のような特長があります。
- 酸素バリア性の向上と賞味期限延長:カップ本体はPET樹脂の物性により、中身の劣化を防ぐ酸素バリア性を当社従来品比25%高めています。無菌充填時やラベル装着時の高温に耐えられる設計とし、飲料の鮮度を保ちながら充填するDNPの無菌充填システムと組み合わせることで、チルド飲料の賞味期限を延長できます(当社調べ)。
- 環境負荷の低減:カップ本体に使用するPET樹脂の10%にリサイクルPETを採用し、バージンPETの使用量を抑えて化石資源の使用抑制につなげます。
- 廃棄ロス削減と販売エリア拡大:チルド飲料のロングライフ化により、飲料メーカーや流通事業者の柔軟な在庫運用を可能にし、食品ロスや廃棄コストの低減に貢献します。また、従来は難しかった遠隔地への展開が可能となり、販売エリアの拡大が見込めます。
今後の展開と展示会出展
DNPは、開発した本製品を飲料メーカーへ提供し、関連する無菌充填システムを含めて2027年度までに累計16億円の売上を目指します。今後は飲料の特性に合わせてさらにバリア性を高めた製品開発を進め、賞味期限の延長やおいしさの維持など付加価値の向上を図る方針です。
なお、本製品は2026年10月14日(水)~16日(金)に東京ビッグサイト・東ホールで開催される「2026東京国際包装展(TOKYO PACK 2026)」のDNPブース(東1ホール ブースNO.1R13)で紹介されます。
本記事は大日本印刷株式会社の発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



