リーガルテック、ゴム業界向け配合・加硫条件整理ワークフローの提供を開始
リーガルテック株式会社は、ゴムメーカー業界の研究開発部門および知財部門を対象に、「配合・加硫条件整理ワークフロー」の提供を開始した。本ワークフローは、同社のAIデータプラットフォーム「IPGenius」導入企業向けに提供される。原材料の呼称の多様性や複雑な配合比といった業界固有の実務課題に対応し、先行技術調査やFTO調査の前処理負荷軽減などを支援することを目的としている。
ゴム・タイヤ業界の研究開発現場では、天然ゴムや合成ゴム(SBR、BR、NBRなど)を主原料に、加硫剤、加硫促進剤、充填剤(カーボンブラック、シリカ)、可塑剤、老化防止剤など多種多様な原材料を組み合わせた配合設計が行われている。原材料にはメーカー固有の商品名や略称が多く、同一成分でも呼称が異なるケースが頻繁に発生している。
こうした環境において、研究ノートや実験データの散在による過去データの再利用工数の増大、特許明細書に記載された多数の実施例・比較例の整理負荷、商品名や略称の混在による検索漏れといった課題が生じている。さらに、配合設計の知見や評価条件の解釈がベテラン担当者の暗黙知に依存している点や、部位別・用途別の知見が個人の経験に閉じることによる知識継承の困難さも指摘されている。
今回提供されるワークフローでは、特許明細書などの実施例・比較例から配合比を抽出・整理するほか、加硫温度や時間、圧力といった試験・評価条件の一覧化を行う。また、商品名・略称・化学名・汎用名の対応付けや、引張強度・硬度・摩耗量・グリップ性能・耐熱性などの評価項目の整理、先行技術調査やFTO調査に向けた検索語候補の生成、自社・他社特許との比較軸の整理などを実施し、データを再利用可能なナレッジとして蓄積する。
対象資料および想定される利用シーンは以下の通りである。
- 対象資料例:特許明細書、研究ノート、実験データ、品質データ、技術報告書、発明提案書、FTO資料、調査報告書
- 主な利用シーン:先行技術調査やFTO調査前の情報整理、配合変更時の権利確認準備、発明提案書作成前の整理、過去案件の横断的な検索・再利用、研究テーマの引継ぎ、競合他社の特許分析、トレッドやサイドウォールなど部位別ナレッジの蓄積
IPGeniusによる支援と今後の展開
本ワークフローの運用基盤には、リーガルテック株式会社が提供するAIデータプラットフォーム「IPGenius」を活用する。文脈ベースの検索により、キーワード検索で見落としやすい情報の参照を支援するほか、配合抽出や検索語生成などの各工程を業務プロンプトとして標準化し、作業品質のばらつき抑制を図る。
同社は今後、ゴム・タイヤ分野に加えて、材料、化学、食品、化粧品、電子材料、ヘルスケアなどの幅広い分野を対象に、業界別・用途別のAI活用ワークフローおよびナレッジテンプレートを順次拡充していく方針である。
- 会社名:リーガルテック株式会社
- 設立:2021年3月
- 資本金:4億9,300万円(資本準備金含む)
- 代表取締役社長:平井 智之
- 所在地:東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
- 事業概要:特許AIプラットフォーム「MyTokkyo.Ai」の開発・提供、AIデータプラットフォーム「IPGenius」の開発・提供、M&Aプラットフォーム「リーガルテックVDR」の開発・提供
- コーポレートサイト:https://www.legaltech.co.jp/
- お問い合わせ:https://form.legaltech.co.jp/aos/legal/input/
本記事はリーガルテック株式会社の発表をもとに作成。
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