neumo、キクモアを活用した食と聞く力による脳の健康づくりで連携相談を開始へ
株式会社neumoは、スマートフォン向け聴覚トレーニングアプリ「キクモア」と食品や機能性素材を組み合わせる「脳の健康づくり構想」を公開した。同社は2026年10月1日より、食品・機能性素材メーカーの研究開発・事業開発担当者を対象に、キクモアとの共同検証や聞き取り測定の連携に関する相談受付を開始する。併せて、同日発売の科学情報誌『FOOD Style21』(食品化学新聞社)の取材に応じ、同構想を公開する。


2024年に英国医学誌ランセット(LANCET)の専門家委員会が整理した修正可能な認知症のリスク因子14項目では、人口寄与割合の合計45%のうち、中年期の<難聴>が7%と全体の約16%を占める最大級の因子とされている(高LDLコレステロールと同率)。これに伴い、聞こえへの対処が脳の健康を維持する手段として注目されている。
会話を聞き取る行為は短期記憶や単語の予測など脳の多様な機能を動員するプロセスであり、「キクモア」は複数の話し声や雑音下から特定の音声を識別する能力を客観的に計測・トレーニングする。日常生活で聞こえに課題を感じる59~88歳の高齢者16名を対象とした自社検証では、2ヶ月間の実施で雑音下の聞き取りに必要なSN比が平均3.07dB改善し(16名中14名で改善、統計的有意差あり)、44%(16名中7人)がテレビ音量を下げられたと回答した(※単群での前後比較であり、対照群は設けていない)。現在は慶應義塾大学病院聴覚センター(大石直樹センター長)との共同研究による論文投稿を進めている。

食習慣と聴覚トレーニングを組み合わせる構想
「脳の健康づくり構想」は、キクモアによる聴覚へのアプローチと日々の栄養摂取を掛け合わせる取り組みである。健やかな毎日のための食習慣と、キクモアによる音を活用した習慣づくりを組み合わせることで、包括的なサポートが期待できるとしている。マグネシウムの摂取により騒音環境下で難聴になりにくいとする先行研究があるなど、聞こえと関連する食品素材にも関心を寄せているという。

イギリス医師会発行の医学雑誌BMJに掲載されたコホート研究(65歳以上の男女2,449名)では、健康的な生活習慣(野菜・果物・魚・全粒穀物中心の食事、読書やパズルなどの知的活動、中~強度の身体活動、非喫煙、節度あるアルコール摂取)を4~5項目実践する65歳は、0~1項目の人より65歳時点の平均余命が女性で3.1年(24.2年 対 21.1年)、男性で5.7年(23.1年 対 17.4年)長く、アルツハイマー型認知症を発症せずに過ごす年数も長いことが報告されている。難聴はこれらの生活習慣とは別に修正可能な認知症のリスク因子の中で最大級とされていることから、食習慣と聞こえの両方に同時に働きかけることを狙いとしている。
企業向け連携相談窓口の開設

構想の具体化に向け、2026年10月1日より食品・機能性素材メーカーの研究開発・事業開発担当者を対象とした連携相談窓口が開設される。受け付ける相談テーマは以下の3点である。
- 素材×トレーニングの共同検証:機能性素材の摂取と聴覚トレーニングを組み合わせた検証の設計・実施
- 聞き取り測定の連携:共同研究・検証において、雑音下の聞き取り測定を評価項目として活用
- 顧客向け共同企画:セミナー、聞き取り測定・体験など、食と聞こえを扱う顧客向け企画
併せて、「キクモア」概要資料(測定・トレーニングの仕組み、共同検討テーマ)や、雑音下での聞き取りに関する検証結果を報告するホワイトペーパーの提供も開始される。なお、キクモアが測定するのは雑音下で特定の音声を聞き取る能力であり、食品の認知機能への効果を評価するものではないとしている。
連携相談窓口: https://kikumore.net/food-partnership/
株式会社neumo 概要
東京都渋谷区に拠点を置く株式会社neumo(代表取締役CEO 若林龍成)は、脳科学とテクノロジーを融合したブレインテック領域の研究開発を行うスタートアップ企業である。
- 会社名:株式会社neumo
- 代表者:代表取締役CEO 若林龍成
- 所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-11-19
- 設立:2017年8月21日
- 事業内容:脳神経科学に基づく聴覚トレーニングサービス「キクモア」の開発・提供
- URL:https://neumo.jp/
- キクモアURL:https://kikumore.net
本記事は株式会社neumoの発表をもとに作成されています。
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