KaleidoPathと丹青社、香りがオフィス利用や生産性に与える影響を検証
株式会社KaleidoPathは2026年4月、株式会社丹青社の協力のもと、香りがオフィスの利用状況や主観的な生産性感覚に与える影響を検証する実証実験を実施しました。丹青社の品川オフィス内の集中ブースおよびリラックスブースを対象に、空間データ分析サービス「COCOSTAT」と利用者アンケートを用いて行動と意識の変化を可視化しています。検証の結果、香りを導入した集中ブースで利用回数が40%増加するなど、空間の使われ方に変化をもたらす可能性が示されました。


実証実験の背景と概要

近年、ハイブリッドワークの定着に伴い、オフィスは目的に応じた体験の場へと再定義されつつあり、働く人が感覚特性に合わせて力を発揮できる環境設計が求められています。KaleidoPathは香りの設計を通じて体験価値を高める事業を展開していますが、その価値が定性的な評価にとどまりやすい点が課題でした。

そこで、赤外線センサーで個人を特定せずに空間利用状況を可視化できる丹青社の空間データ分析サービス「COCOSTAT」を活用し、共同で検証を行いました。実験ではシトラス・ウッディ2種の香りを導入し、香りの有無による空間利用の変化や作業生産性向上への期待度を測定しました。


空間利用データとアンケートの検証結果


集中ブースの検証では、香りを導入したブース③において利用回数が10回から14回へと40%増加しました。導入前にはほぼ見られなかった30〜120分の中長時間利用が新たに確認され、集中作業のきっかけになり得ることが示唆されています。
利用目安が30分以内のリラックスブースにおいては、香りを導入したブース②の平均利用時間が21分から29分へと拡大しました。短時間の立ち寄りが減少した一方で60分以上の滞在が増加し、空間への定着を促した可能性が考えられます。
また、リラックス後の作業生産性向上への期待を−100ptから+100ptのスケールで尋ねたアンケートでは、全エリアで+40pt以上となり、リラックスブース全体では平均+53.2ptを記録しました。自由記述では、香りがブース利用のきっかけになったという意見や、気分転換に効果的だったという声が寄せられています。
多様な感覚特性への配慮と今後の展望
KaleidoPathはニューロダイバーシティの観点から、刺激量を利用者自身が調整できるよう量や置き場所を選べる設計を採用しました。代表取締役の清水寛太氏は、多様な感覚特性に配慮した設計が主体的利用や生産性向上を後押しできたとし、今後は経営や人事の課題解決に向けた戦略的活用を目指す考えを示しています。
両社は今後も感覚要素と空間データ分析を組み合わせ、働く人や訪れる人にとって豊かな体験を生み出す空間ソリューションの創出を目指すとしています。
関連概要
株式会社KaleidoPath
- 所在地:東京都港区
- 代表者:代表取締役 清水寛太
- 事業内容:香りを通じた空間・コミュニティの体験価値向上事業
- URL:https://kaleidopath.co.jp/
- メール:info@kaleidopath.co.jp
株式会社丹青社
- 所在地:東京都港区
- 事業内容:商業施設・文化施設・ビジネス空間などの企画・デザイン設計・制作施工・運営
空間データ分析サービス「COCOSTAT」
- 概要:配線不要の赤外線センサーを活用し、個人を特定せずに空間内の人数・人流を検知・分析するサービス
本記事は株式会社KaleidoPathの発表をもとに作成されています。
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