JR九州、東別府駅の木造駅舎を改修した宿泊施設を2027年春頃に開業へ
九州旅客鉄道株式会社は、日豊本線・東別府駅(大分県別府市)の駅舎を改修した一棟貸しの宿泊施設「THE STATION HOTEL BEPPU 1911」を2027年春頃に開業します。明治44年(1911年)に建てられ、別府市指定有形文化財となっている木造駅舎を活用し、現役の駅に泊まる体験を提供します。JR九州が九州各地で展開する駅舎活用の取り組み「ekinico」の一環として行われます。

文化財の駅舎を未来へ引き継ぐ滞在拠点づくり


東別府駅は1911年(明治44年)、豊州本線(現・日豊本線)の「浜脇駅」として開業した歴史ある駅です。建築当時の姿を残す木造駅舎は別府市指定有形文化財に指定されています。
今回の計画では、文化財としての駅舎を保存するだけでなく宿泊の役割を持たせることで、建物を使いながら次の百年へ引き継ぐことを目指します。宿泊を起点に別府八湯のひとつである浜脇温泉の外湯やまちなかへの回遊を生み出し、別府の温泉、アート、工芸、暮らしと出会う滞在拠点とすることを掲げています。施設の設計監修は建築家の藤原徹平氏が務めます。

1日1組限定の宿泊空間と地域の体験プログラム
施設は1日1組限定で貸し切る一棟貸しの宿泊施設です。駅舎内に残る旧駅事務室を宿泊空間として改修するほか、敷地内に別棟を新築して庭を望む浴室を備えます。客室には建築当時からの木の柱や引き戸が残り、現役の駅の気配を感じながら過ごすことができます。
滞在中のプログラムとして、地元ガイドが集まる「ねんごろの会」が浜脇から別府のまちの物語を語りながら案内するチェックインツアーを実施します。さらに、大分県別府市を拠点とするアートNPOのBEPPU PROJECTと連携し、オプション(別料金)として宿泊者限定のアートツアーや地域工芸等の体験プログラムも用意されます。
施設概要と開業までのスケジュール


宿泊予約は2026年11月頃より公式WEBサイトで受付を開始し、2027年春頃の開業を予定しています。
施設概要は以下の通りです。
- 施設名:THE STATION HOTEL BEPPU 1911(べっぷ いちきゅういちいち)
- 所在地:〒874-0947 大分県別府市浜脇1丁目15(東別府駅構内)
- 交通:東別府駅構内(駅舎内)/別府駅より1駅(約3分)
- 構造:木造平屋(明治44年築・別府市指定有形文化財の駅舎を改修)
- 客室構成:一棟貸切(最大7名収容)
- 客室設備:庭付き浴室(内湯1槽※白湯)、洗面室、脱衣所、トイレ、Wi-Fi ほか
- チェックイン/チェックアウト:15:00~/~11:00(予定)
- 予約開始:2026年11月頃(食事、宿泊料金は予約受付開始時に公表)




駅舎空間を活用する「ekinico」の取り組み
「ekinico」は、JR九州の鉄道建築チームが中心となり、主に無人駅などの駅舎に生まれた遊休スペースを地域とともに活用する取り組みです。自治体や学生、地域住民らと協働しながら、駅を新たな交流や活動が生まれる地域拠点へと育てることを目指しています。
これまでに南久留米駅でのシェアキッチンや、荒尾駅・喜入駅でのカフェ併設コミュニティスペース、東別府駅での保線詰所を活用したアーティスト向けレンタルスタジオなどが展開されています。
本記事は九州旅客鉄道株式会社の発表をもとに作成
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