コスモ石油など4社、SAF製造で併産される廃食用油由来ナフサの活用を開始
コスモ石油株式会社、丸善石油化学株式会社、宇部丸善ポリエチレン株式会社、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの4社は、コスモ石油堺製油所内でのSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)製造工程で併産されるナフサの活用を開始しました。
本取り組みは、廃食用油を原料として生産されるSAFの連産品であるナフサを起点に、原料から最終製品まで一貫した低炭素サプライチェーンを構築するものです。4社はISCC PLUS認証に基づき、マスバランス方式を用いてナフサの受け渡しを行います。
廃食用油由来ナフサの特長と取り組みの背景
本取り組みは、2021年にNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料製造サプライチェーンモデルの構築」助成事業として採択されたものです。コスモ石油堺製油所内のSAF製造装置は国内初の大規模設備として2024年12月に完工し、2025年度から生産を開始しています。同装置から得られる廃食用油由来のナフサも、持続可能な製品の国際的なISCC(International Sustainability and Carbon Certification:国際持続可能性カーボン認証)認証制度を取得しています。
廃食用油由来のナフサには、国内資源を主活用することにより輸送由来の環境負荷を低減できる点や、従来と同様の製造工程で使用可能な点、ライフサイクル全体での環境負荷低減(CO2排出削減)につながる特長があります。
本取り組みでは、各社が連携して以下のような役割を担います。
- SAFFAIRE SKY ENERGY:廃食用油由来のナフサの製造
- コスモ石油:廃食用油由来のナフサの供給(マスバランス方式)
- 丸善石油化学:基礎化学品の製造
- 宇部丸善ポリエチレン:ポリエチレンの製造およびプラスチック製品への展開
コスモ石油が供給する環境価値を付与した化学品原料を起点に、丸善石油化学および宇部丸善ポリエチレンが連携して製品展開を進めます。
幅広い産業の脱炭素化に向けた今後の展開
4社は今後、供給量の拡大および用途開発を通じ、化学・繊維・包装分野など幅広い産業の脱炭素化を推進する方針です。また、国産バイオ資源の利活用を拡大し、循環型社会の実現に貢献していくとしています。さらに、ISCCの最新の規定に則り、ISCC PLUS要求事項に準拠することを約束し宣言しています。
西 克司代表取締役社長が務めるコスモ石油は、持続可能な原料に係るトレーサビリティの確保とマスバランス方式による適切な管理を推進し、活用拡大に取り組むとしています。髙田 岳志代表者のSAFFAIRE SKY ENERGYは、国内の廃食用油を原料とする資源循環の成果が航空分野だけでなく化学産業の脱炭素化にも貢献できる意義に触れ、持続可能な資源循環の拡大を進める考えを示しました。舟橋 克之代表取締役社長率いる丸善石油化学は認証製品としての販売拡大を目指し、勝田 正彦代表の宇部丸善ポリエチレンは環境配慮型原料を活用した製品開発を進めていくとしています。
本記事はコスモ石油株式会社、丸善石油化学株式会社、宇部丸善ポリエチレン株式会社、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの発表をもとに作成。
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