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岡山大学、母子感染症の予防を分かりやすく解説した啓発漫画を制作・公開

国立大学法人岡山大学の学術研究院医歯薬学域(医)小児地域医療学講座の宇田和宏准教授(特任)と、学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 産科婦人科)の衛藤英理子講師らのグループは、妊婦と赤ちゃんを感染症から守るための啓発漫画を制作しました。母子感染症予防に関する理解を深め、予防行動の促進につなげることを目的としており、2026年9月25日に公開されました。

母子感染症の課題と制作の背景

母子感染とは、妊婦が細菌やウイルス、寄生虫などの微生物に感染し、その病原体が胎内の赤ちゃんに感染することを指します。母子感染症は胎児死亡や胎児発育不全の原因となるほか、出生後に発達の遅れやさまざまな健康上の問題を引き起こす可能性があります。

母子手帳や親子手帳には母子感染症予防に関する十分な情報が掲載されておらず、妊婦自身が能動的に情報を収集しなければならない点が課題となっています。岡山大学病院小児科と産科婦人科は昨年、母子感染症予防のためのパンフレットを共同で作成・公開しており、今回はより多くの方に分かりやすく伝えるため、親しみやすい漫画形式の啓発資材を新たに制作しました。

専門家や患者会による監修体制

今回の漫画制作にあたっては、専門家や患者会が監修を行いました。監修者は以下の通りです。

  • 長崎大学高度感染症研究センター 森内浩幸教授
  • 岡山大学 塚原宏一名誉教授(小児医科学)
  • 岡山大学学術研究院医歯薬学域(産科・婦人科学)増山寿教授
  • NPO法人トーチの会 先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会 渡邊智美様
  • 風疹をなくそうの会『hand in hand』 可児佳代様

なお、パンフレットの制作は「公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会教育研究助成(令和6年度)」および「公益財団法人岡山医学振興会第24回教育助成」、漫画は「一般財団法人杏の杜財団」の支援を受けて実施されました。

資料の公開と利用方法

制作されたパンフレットと漫画は、母子感染症予防の普及啓発を目的として、医療機関、自治体、教育機関等において無償でダウンロードして利用できます。内容の改変や転載、二次利用、商業目的での利用は著作権の都合上禁止されています。また、印刷会社へ製本・印刷などを依頼する場合は所定の手続きが必要となるため、事前に小児地域医療学講座の宇田和宏医師宛への問い合わせが必要です。

宇田和宏准教授は、作成した資材が母子感染症への理解を深めるきっかけとなり適切な情報提供につながることを期待しており、衛藤英理子講師は、漫画を通じて気をつけるポイントを分かりやすく伝え、安心した妊娠・出産に役立ててほしいとしています。

本記事は国立大学法人岡山大学の発表をもとに作成しました。

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