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アスピック調査、コールセンターの約6割が過去1年間にカスハラ被害を経験

一般社団法人 日本クラウド産業協会が運営する法人向けSaaS比較サイト「アスピック」は、コールセンターで電話による顧客対応に従事する男女240人を対象に実施した「カスハラ対策」に関するアンケート調査の結果を発表しました。調査によると、回答者の59.6%が過去1年間にカスタマーハラスメント(カスハラ)を受けた経験があると回答しました。一方で、勤務先での対応ルールやマニュアルが「整備されている」と答えた人は24.2%にとどまっています。

約6割がカスハラ被害を経験 最多は「威圧的・脅迫的な言動」

過去1年間にカスハラを受けたことがあるかを尋ねたところ、「頻繁にある」が37人(15.4%)、「時々ある」が58人(24.2%)、「数回ある」が48人(20.0%)となり、これらを合わせた被害経験者は143人(59.6%)に達しました。「特にない」は97人(40.4%)でした。

被害経験がある143人を対象に具体的な内容を聞いたところ(複数回答可)、「威圧的・脅迫的な言動」が112人(78.3%)で最多となりました。次いで「暴言・人格否定」が78人(54.5%)、「同じ要求を繰り返される」が77人(53.8%)、「長時間の拘束」が58人(40.6%)、「不当な返金・補償要求」が41人(28.7%)、「過度な謝罪要求」が40人(28.0%)、「セクハラ・差別的発言」が16人(11.2%)、「SNS・口コミ投稿をほのめかされた」が14人(9.8%)、「その他」が3人(2.1%)と続いています。

7割以上が精神的ストレスを実感 モチベーションや集中力にも悪影響

カスハラによって受けた影響(複数回答可、対象143人)については、「精神的なストレスを感じた」が104人(72.7%)と最も多く挙げられました。

続いて「仕事へのモチベーションが低下した」が73人(51.0%)、「業務への集中力が低下した」が57人(39.9%)、「お客様対応が怖くなった」が43人(30.1%)、「休みたいと思った」が42人(29.4%)、「転職・異動を考えた」が21人(14.7%)となりました。「特に影響はなかった」は18人(12.6%)、「その他」は2人(1.4%)でした。

勤務先におけるカスハラ対応のルールやマニュアルの整備状況については、「整備されている」が58人(24.2%)、「一部整備されている」が70人(29.2%)、「整備されていない」が83人(34.6%)、「わからない」が29人(12.1%)となりました。

センターの規模別で見ると、「整備されている」と回答した割合は20席未満で15.3%、20~49席で21.6%となり、50席未満の合算では17.0%でした。これに対し、100~299席では39.4%、300席以上では36.8%で、100席以上の合算は38.5%となり、小規模なセンターほど整備が遅れる傾向が見られます。

なお、ルールやマニュアルが「整備されている」「一部整備されている」と回答した128人を対象に従業員の理解度を尋ねたところ、「十分理解している」は33人(25.8%)にとどまり、「ある程度理解している」が79人(61.7%)、「あまり理解していない」が16人(12.5%)、「全く理解していない」は0人(0.0%)でした。

強化を求める対策は「上司・管理者への引き継ぎ」が最多

会社に強化してほしいカスハラ対策(複数回答可)については、「上司・管理者が対応を引き継ぐこと」が139人(57.9%)で最多となりました。

次いで「明確な対応ルール・マニュアル」が113人(47.1%)、「判断に迷ったとき相談できる体制」が107人(44.6%)、「通話や対応内容を記録・共有できること」が79人(32.9%)、「問い合わせそのものを減らす工夫」が63人(26.3%)、「メンタルケアや相談窓口」が49人(20.4%)、「定期的な研修」が37人(15.4%)、「その他」が6人(2.5%)となりました。

本調査は、2026年9月に全国の24歳以上65歳以下の男女240人(男性130人・女性110人)を対象としてインターネットリサーチで実施されました。

本記事はアスピック(運営:一般社団法人 日本クラウド産業協会)の発表をもとに作成。

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