椿本チエインと大阪医療センター、医療ベッド搬送アシスト装置を共同開発 実証へ
株式会社椿本チエインは、国立病院機構大阪医療センターとの医工連携のもと、「医療ベッド搬送アシスト装置」のプロトタイプを共同開発しました(特許出願中)。医療従事者の作業負担軽減に向けて改良を進め、2026年10月より大阪医療センターや他の国立病院機構施設で実証実験を開始する計画です。
開発の背景と経緯
日本では医療従事者の長時間労働や人手不足が社会課題となっており、働き方改革が進められています。株式会社椿本チエインは医療現場の作業環境改善に向け、大阪商工会議所が運営する次世代医療システム産業化フォーラム(MDF)に参画しました。その中で、重量約200kgにおよぶ医療ベッドの移動に数名での対応が必要であり、現場スタッフの大きな負担になっているという課題が抽出されました。
この課題を解決するため、株式会社椿本チエインは2023年に国立病院機構大阪医療センターと共同研究契約を締結しました。同センターの医療機器開発支援拠点である「Bi-AMPS」と共同開発に着手し、エンジニアリング力を生かして「既存医療ベッドに着脱式で手軽に使用できる搬送アシスト装置」をコンセプトとするプロトタイプを完成させました。
装置の主な特長
本装置は、医療現場における安全性や作業効率の向上を考慮して設計されています。主な特長は以下の通りです。


- アシスト機能による搬送の効率化: ベッドに取り付けて操作することで押す力を大幅に軽減します。従来看護師2人を要していたベッド搬送を1人でも安全・簡単に搬送できるようにし、押す、引く、曲がる、止まる動作に加え、真横へのスライド移動にも対応します。
- 狭小スペースでの安心・安全な操作性: 病室内などの狭いスペースでも取り回しが容易で、女性や高齢スタッフでも1人で操作が可能です。
- 高い汎用性と投資負担の軽減: 全国の病院で使用中の多くのベッドに取り付けが可能とされています(当社調べ)。着脱式のため複数台のベッドで共用でき、設備投資の負担軽減にもつながります。
今後のスケジュール
今後は「Bi-AMPS」との医工連携のもとでプロトタイプの検証と改善を進め、2027年度中の販売開始を目指す方針です。
- 2026年 7月~: 大阪医療センターでのプロトタイプの検証・改善
- 2026年10月~: 医療現場での実証実験開始
- 2026年11月~: 国立病院総合医学会 付設展示会への出展(大阪医療センター)
- 2027年度: 販売開始(予定)
本記事は株式会社椿本チエインの発表をもとに作成されています。
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