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NEWGREEN、COP17でアイガモロボによるメタン削減効果などを報告

株式会社NEWGREENは、アルメニア・エレバンで開催中の国連生物多様性条約第17回締約国会議(CBD-COP17)において、10月21日に農林水産省が主催したサイドイベントに登壇しました。水田抑草ロボット「アイガモロボ」による水田からのメタン排出削減効果と生物多様性の保全効果について報告を行いました。続くパネルディスカッションでは、タイやインドネシアの政府関係者らとともに、アジアにおける稲作の環境負荷低減について議論しました。

稲作のメタン排出削減と生物多様性保全への効果

2024年度の国内メタン排出量のうち、稲作は約42%を占め、家畜の消化管内発酵(約30%)を上回る最大の排出源となっています。湛水した水田の土壌中では微生物がメタンを生成し、メタンはCO2の約28倍の温室効果を持ちます。

国内53圃場での測定では、アイガモロボを導入した水田でメタン排出量が大幅に少ない傾向が確認されました(農研機構西日本農業研究センターとの共同研究)。また、ベトナム・メコンデルタでは、現地で普及が進む節水かんがい(AWD)にアイガモロボを併用することで、メタン排出量がさらに低減し、その差が統計的に有意であることも確認されています(東京農工大学、ロックトロイ・グループとの共同研究)。土壌を攪拌して酸素を供給することで、メタンを生成する微生物が減少するメカニズムも解明されつつあります。

さらに、世界自然遺産の西表島では、アイガモロボを導入した水田で生物の種数・個体数が約4割増加し、外来種スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)による食害も約4割減少しました。ロボットの稼働で生じる水中の波が食害を抑制する要因と特定されており、薬剤に依存しない対策としても期待されています。

国際会議でアジアの環境負荷低減を議論

パネルディスカッションは「イノベーションによる食料システムの変革を通じたネイチャーポジティブ社会への移行」をテーマに開催されました。2027年に横浜で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」に向けて開かれたもので、タイやインドネシアの政府関係者らと議論が交わされました。

株式会社NEWGREEN取締役副社長の中村哲也氏は、海外では温室効果ガスの排出削減や生物多様性の向上に注目が集まっているとした上で、「これからはアイガモロボの海外での販売も増やして行き、原材料費高騰の中でもできるだけ価格を抑えられる体制作りをして行きたいと思います」と述べています。なお、アイガモロボは農林水産省の「MIDORI∞INFINITY」において、タイ・ベトナムなどに展開可能な温室効果ガス排出削減技術に位置づけられています。

農林水産省「MIDORI∞INFINITY」の取り組みの一環として、10月23日にはインドネシア国家研究イノベーション庁 農業・食料研究機構(ROAF-BRIN)と、10月26日にはマレーシアの農業関連企業Agricultural Chemicals (M) Sdn. Bhd.(ACM)と、現地実証に関する覚書をそれぞれ締結し、試験を開始しました。

また、2026年3月にはベトナムの国家農業普及センターおよびロクチョイ・グループと覚書を締結し、2028年までにメコンデルタでの商業化を目指しています。同社は今後もアジアの稲作国への導入拡大と、カーボンクレジットの創出に向けた検証を進める方針です。

アイガモロボは、太陽光発電により自動走行し、水を濁らせて雑草の生育を抑制する水田抑草ロボットです。全国で累計4,000台以上が導入されています(販売:井関農機株式会社の販売店)。農研機構などとの実証では、機械除草の回数を約6割削減し、収量を約1割向上させた実績があります。

  • 社名:株式会社NEWGREEN
  • 所在地:東京都小金井市中町2-24-16農工大・多摩小金井ベンチャーポート101
  • 代表者:代表取締役CEO 山中 大介、代表取締役COO 中條 大希、代表取締役CIO 対馬 慶貞
  • 設立:2019年11月
  • URL:https://newgreen.inc/

本記事は株式会社NEWGREENの発表をもとに作成されています。

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