ペプチグロース、IL-2ペプチドを開発 12月頃の製品販売へサンプル提供開始
東京都千代田区に本社を置くペプチグロース株式会社(代表取締役:南谷純)は、IL-2と同様の機能を持つ特殊ペプチド「IL-2ペプチド」の開発に成功し、2026年10月16日よりサンプル提供を開始しました。製品については2026年12月頃の販売開始を予定しています。同社は再生医療・細胞治療の更なる普及・拡大への貢献を目指し、完全化学合成が可能な特殊ペプチドの開発を進めています。
PGペプチド開発の背景
再生医療・細胞治療等製品の製造に使用される成長因子やサイトカインなどは、製造ロット間の品質のバラつきの可能性や、動物由来成分混入による安全性上の懸念、安定性上の懸念、市販価格が高く大量に使用する場合のコストの問題といった課題を抱えています。
ペプチグロース株式会社は、これらの課題解決を目的に、2020年4月に三菱商事株式会社とペプチドリーム株式会社の合弁企業として設立されました。ペプチドリーム株式会社との共同開発契約に基づき、数十種類の成長因子・サイトカイン等をターゲットに、同様の機能を持ち完全化学合成可能な特殊ペプチド(PGペプチド)の開発を進めています。

IL-2ペプチドの作用機構と機能評価




IL-2ペプチドは、IL-2受容体を構成するIL-2Rβおよび共通γ鎖(γc)にそれぞれ選択的に結合する2種類の環状ペプチドで構成されるヘテロダイマーペプチドです。IL-2と同様に、IL-2Rβとγcのヘテロダイマー化を誘導することでアゴニスト活性を示します。
ヒト末梢血単核球(PBMC)を用いた機能比較試験では、IL-2ペプチドまたは市販されているリコンビナントIL-2で刺激・培養を行い、T細胞の増殖促進能を評価しました。その結果、IL-2ペプチドはリコンビナントIL-2と等モル濃度から3倍のモル濃度(およそ同等の質量濃度)の条件下において、T細胞増殖・維持能を示したとしています。同社は現在、さらなる機能評価を進めており、細胞治療分野におけるT細胞、NK細胞、NKT細胞などの免疫細胞の培養・機能強化を目的とした使用を想定しています。
製品は2026年12月頃に内容量10µg、100µg、1mgでの販売開始が予定されており、規定以上の数量についてはバルク品の納入相談も受け付けています。また、再生医療・細胞治療等製品の製造を目的としたGMPグレード品についても、2027年春頃より販売開始を予定しています。
提供が開始されたサンプル品の概要は以下の通りです。
- 製品名:IL-2ペプチド
- 製品形態:真空乾燥品
- 保管条件:-20℃以下
- 純度:95%以上(HPLC)
- 分子量:5507.35 (5963.44 (TFA))
- 内容量:10 µg(バイアル1本当たりの内容量)
サンプル品はトリフルオロ酢酸(TFA)塩として提供される試験研究用のもので、アニマルコンポーネントフリー(ACF)証明書の提供対象外です。なお、2026年12月頃に販売開始予定の製品は酢酸(Acetate)塩として提供予定で、ACF証明書の提供が可能となります。仕様は今後変更される可能性があります。販売代理店としては、関東化学株式会社(https://www.kanto.co.jp/)、キシダ化学株式会社(https://www.kishida.co.jp/)、フナコシ株式会社(https://www.funakoshi.co.jp/)が挙げられています。
今後のペプチド開発状況
同社では数十種類の成長因子・サイトカイン等をターゲットに代替ペプチドの開発を行っており、これまでに合計15品目の製品を販売しています。開発は順調に進んでいるとしており、今後はIL-7などを対象とした成長因子・サイトカイン代替ペプチドの上市を予定しています。
本製品に関する問い合わせ先は以下の通りです。
- ペプチグロース株式会社
- TEL:070-7789-3905
- E-mail:contact@peptigrowth.com
- Website:https://www.peptigrowth.com/
本記事はペプチグロース株式会社の発表をもとに作成されています。
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