日本自動車レース工業会、次世代フォーミュラカーの実車確認走行とロールアウト完了
特定非営利活動法人日本自動車レース工業会(JMIA・滋賀県米原市)は、会員企業や協力企業とともに進める「NEXT-FORMULA-PROJECT」において、実車確認走行およびロールアウトを完了しました。今後は2027年末の完成を目指し、シャシー名称を「JMIA-DOME F113」として本格的な開発・熟成を進める方針です。
実車走行で基本性能を確認し本格開発へ移行
「NEXT-FORMULA-PROJECT」は、JMIA会員企業を中心とする国内企業の技術を結集し、TOP FORMULAに位置づけられる日本発の次世代フォーミュラカーの実現を目指して2024年に始動しました。2026年5月の実車初公開以降、セントラルサーキットでの確認走行と岡山国際サーキットでのロールアウトを実施し、計約300kmを走行しました。
走行を担当したエンジニアは、初期走行で最大限の走行距離を確保し、各種セットアップ変更に対する車両の感度を確認できたとしています。今後は次世代フォーミュラカーとしての完成度を高めるため、開発ドライバーに大嶋和也選手を起用し、評価と改良を重ねます。エンジンには日本のトップカテゴリーを支える共通レーシングエンジンプラットフォームである「Nippon Race Engine (NRE)(2.0L直4ターボエンジン)」を搭載し、各仕様の検証を進めます。




大嶋選手は「まだ動き出したばかりで改善すべき点も多くありますが、車の剛性感や安定性は非常に高く、高いポテンシャルを感じています」とコメントしています。



童夢がローリングシャシー開発を統括
本格開発フェーズへの移行に伴い、ローリングシャシーの開発体制が見直されました。株式会社童夢(滋賀県米原市)を主幹企業として設計・評価・改良活動を統括し、開発責任を明確にしながら機動的な体制を整えます。プロジェクト自体は引き続きJMIA会員企業による共同開発として推進されます。


シャシー名称の「JMIA-DOME F113」は、JMIA会員企業による共同開発であることと、童夢がローリングシャシー開発の主幹企業として責任を担うことを示しています。
WEC富士で初の一般公開走行を実施
9月25日には、富士スピードウェイで開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)において「JMIA-DOME F113」のデモランが実施されます。一般に向けて実際に走行する姿を披露するのは今回が初となり、大嶋和也選手がステアリングを握ります。

デモンストレーション走行は9:50~10:00と14:05~14:15の2回が予定されています。当日はFIA FORMULA REGIONALの2nd Gen車両「DOME F112」(小川颯太選手)や、1st Genをベースとしたカウル付き車両「DOME CONCEPT SPORTS」(本山哲選手)もあわせて走行します。
車両の主要諸元
- ディメンション:全幅1,900mm × 全長5,229mm × 全高1,042mm
- ホイールベース:3,180mm
- エンジン:NRE 2.0L 直列4気筒ターボ 450kW(550HP)
- ギヤボックス:6速 E-Shift System
- モノコック:カーボンコンポジット FIA-F1 2026 spec.
- 燃料タンク:FIA FT5-1999、135L
- タイヤ:フロント275/705-R18/リヤ325/705-R18
- ブレーキ:アルミキャリパー/カーボンディスク&パッド
- サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン/プッシュロッド
- ステアリング:電動パワーステアリング
- ボディワーク:カーボン/ケブラー/天然繊維コンポジット
本記事は特定非営利活動法人日本自動車レース工業会の発表をもとに作成しました。
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