エクイニクスがシンガポールに6拠点目のデータセンターSG6を開設
デジタルインフラストラクチャ企業のエクイニクスは、シンガポールで6拠点目となるInternational Business Exchange™(IBX®)データセンター「SG6」を開設したと発表しました。開所式には、デジタル開発・情報省のタン・キアット・ハウ上級国務大臣が出席しました。同施設はシンガポール政府の厳格なデータセンター公募(Data Centre Call for Application:DC-CFA)の枠組みに基づき、同社が初めて建設した施設です。
厳格な要件に対応した高性能インフラ
SG6は、AIやデータ集約型ワークロードが求める性能と高密度化に対応しながら、シンガポールの厳しいサステナビリティ要件との両立を図っています。初期投資額は2億9,000万米ドルで、第1期では約1,550キャビネットを提供し、全体完成時のIT容量は最大20MWとなる予定です。
本サイトの運用温度はASHRAE A1A規格に準拠します。高密度なAI導入や電力消費の大きいGPUインフラを支えるため、エクイニクス独自のクーリングアレイ技術や液体冷却などの省エネルギー技術を採用しています。建物の屋上と外壁には太陽光発電パネルを設置し、シンガポール政府が策定した「グリーンデータセンターロードマップ」を踏まえた設計がなされています。
SG6は電力使用効率(PUE) 1.20の達成を目指して設計され、BCA-IMDA Green Mark Platinum認証の取得を予定しています。また、同国のエネルギー効率に関する国家規格SS 715:2025に適合し、導入される顧客のITサーバー機器には認定された省エネルギー認証の取得や同等の効率性の証明が求められます。
水管理においては、NEWaterと雨水回収システムを活用して上水への依存を抑え、回収・貯留した雨水を冷却塔の運用に利用します。なお、シンガポールの同社データセンターは2020年から再生可能エネルギー利用率100%を達成しており、国内で4件の再生可能エネルギー電力購入契約を締結済みで、2028年までに地域の再生可能エネルギーポートフォリオを累計215MWpへ拡大する計画です。
産学連携による研究施設を2027年に開設予定
シンガポールのイノベーションエコシステムを支援するため、SG6内にはシンガポール国立大学Energy Solutions Hubとの連携による「共同イノベーションファシリティ(Co-Innovation Facility、CIF)」が設置され、2027年の開設を予定しています。CIFでは、液体冷却、コグニティブデジタルツイン、蓄電池システムなどの先端技術に焦点を当て、データセンターのサステナビリティとエネルギー分野のイノベーションを推進します。
エクイニクスのアデア・フォックス・マーティンCE兼社長は「SG6の開設により、企業がイノベーションと成長に必要なクラウド、ネットワーク、パートナーへ接続できる、中立的なハブとしての基盤をさらに拡充します」とコメントしています。同社は2026年8月に第2回DC-CFAにおいて容量割り当てを受けた4社のデータセンター事業者の一社としても選定されています。
- 商号: エクイニクス(Nasdaq:EQIX)
- 日本法人代表者: 代表取締役社長 小川 久仁子
- 拠点展開: 世界36カ国、77市場で280拠点を超えるデータセンターを運営(アジア太平洋地域ではオーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピンの主要都市で65拠点、上海で戦略的パートナーシップを通じ5拠点)
本記事はエクイニクスの発表(シンガポール、2026年11月6日発表)をもとに作成しました。シンガポールのデジタル経済に関する統計はIMDA’s Singapore Digital Economy Report 2026を出典としています。
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