八戸市で介護事業所間の送迎車両リソースシェア実証が2026年10月に開始へ
社会福祉法人みやぎ会、医療法人仁泉会、一般社団法人ソーシャルアクション機構、ソーシャルムーバー株式会社、EXA INNOVATION STUDIO株式会社は、八戸市で介護事業所が保有する送迎車両を法人の枠を越えて共同運用する実証実験を2026年10月29日より開始します。
国土交通省が推進する地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS(コモンズ)」の一環として実施されるもので、送迎の担い手不足が深刻化する前に施設間で補い合える仕組みの構築をねらいとしています。
背景と課題
みやぎ会が運営する「デイサービスセンターみやぎ」「デイサービスセンターばんちょう」と、仁泉会が運営する「デイサービスセンター岩泉町」の3施設は八戸市に所在し、それぞれが車両とドライバーを確保して利用者を送迎してきました。3施設は半径1.3km圏内に立地しており、施設間での送迎エリアの重複が確認されているほか、時間帯によって活用されていない車両の空き時間も存在していました。
本実証では、将来にわたって送迎を続けられる体制づくりを見据え、送迎エリアの重複や車両の空き時間を活用して施設同士が送迎を補い合える体制の実現をめざします。
実証実験の概要
実証では、月曜から土曜の営業日において朝・夕それぞれ1~2便程度の共同送迎便を運行します。サービス開始時間は施設により異なり、共同送迎の適性のある利用者を抽出して実施します。
- 対象施設:デイサービスセンターみやぎ、デイサービスセンターばんちょう(以上、みやぎ会)、デイサービスセンター岩泉町(仁泉会)
- 施設利用者数(想定):デイサービスセンターみやぎ 140名、デイサービスセンターばんちょう 120名、デイサービスセンター岩泉町 118名(2026年4月8日時点、利用中断者を除く)
- 共同送迎対象:15名程度を選出
- 運行エリア:八戸市周辺(鮫・白銀地区)
- 運行時間:月曜~土曜8:00~9:30、15:50~17:30
- 運行形態:デイサービス利用者の個人宅および入所施設と各施設を結ぶミーティングポイント方式(個人宅指定)
- 車両数:23台(通常送迎)、1~2台(共同送迎)
参画組織の役割分担
実証に参画する各組織は、それぞれの役割を担って連携します。
- 仁泉会(デイサービスセンター岩泉町):運行調整事務局(ドライバーリスト・車両リストの管理、停留所管理、各共創パートナーとのコミュニケーション)
- みやぎ会(デイサービスセンターみやぎ・デイサービスセンターばんちょう):車両・ドライバーの提供、ドライバー研修、配車システムの運用、車両ターミナルの提供
- 一般社団法人ソーシャルアクション機構:共同企業体の代表者、効果測定の設計・分析、全体モデルの設計、全体マネジメント
- ソーシャルムーバー株式会社:送迎管理システムの提供
- EXA INNOVATION STUDIO株式会社:地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS」を通じた全体管理・進行管理
検証内容と今後の展開
実証期間は2026年10月29日から2027年1月29日までを予定しており、運行データの記録やドライバーおよび利用者へのアンケートを実施します。終了後は定性面とコスト試算を含む定量面から結果をまとめ、施設経営者や事業者を交えた振り返りを行ったうえでレポートとして整理する予定です。

検証では、安定的な送迎体制の確保による利用継続支援などの「利用者への効果」、送迎計画立案にかかる事務コスト削減や運行業務コスト低減などの「送迎事業者(介護事業所)への効果」、介護サービスの継続性向上や他地域への展開可能性といった「地域への効果」を確認します。
得られた知見をもとに運営ルールや費用負担のあり方を整理し、2027年度以降の本格実装に向けて参画事業者への収益還元スキームを含めた事業化を検討するとともに、他地域への展開をめざすとしています。
本記事は社会福祉法人みやぎ会、医療法人仁泉会、一般社団法人ソーシャルアクション機構、ソーシャルムーバー株式会社、EXA INNOVATION STUDIO株式会社の発表をもとに作成されています。
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