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川崎市と三菱地所ら3社、先端コンピューティング拠点「(仮称)QBIC」を整備へ

川崎市と三菱地所株式会社、東急不動産株式会社、プライム ライフ テクノロジーズ株式会社の3社は、「新川崎・創造のもり イノベーション拠点整備事業」に関する事業契約を2026年10月30日に締結しました。JR新川崎駅に近接する「新川崎・創造のもり」内のK2タウンキャンパス敷地において、量子・AI・半導体などの先端コンピューティング分野を対象とした拠点施設「(仮称)QBIC(Quantum Business Incubation Center)」を整備・運営します。施設は延床面積約5万㎡の規模を見込んでおり、2030年の開業を予定しています。

量子やAIの社会実装を促す共創拠点を整備

(仮称)QBICは、量子技術を中核とした先端コンピューティング分野の知と人材を集積させ、PoC(概念実証)や社会実装の拠点となることを目指して計画されています。ラボ機能と共創機能を兼ね備え、研究成果の実証から事業化、社会実装への橋渡しを担う予定です。

施設内にはレンタルラボやコワーキングスペース、交流・展示、滞在機能などを配置し、研究者、企業、スタートアップ、大学などが分野を越えて連携できる共創環境を整えます。加えて、エントランスやカフェラウンジなどを活用した展示や教育機会を通じて、先端技術を地域に開き、市民や子どもたちが科学技術に触れられる開かれた賑わい空間の創出も図られます。隣接する公園との連続性を持たせることで、研究者の憩いの空間や来訪者が立ち寄れる場としても整備される方針です。

川崎市「量子イノベーションパーク構想」の中核へ

本事業は、川崎市が推進する「量子イノベーションパーク構想」の中核拠点の整備に位置づけられています。新川崎・創造のもりでは、これまでも量子コンピュータIBM Quantum System One「Kawasaki」の設置・稼働や、SQAI(サスティナブル量子AI研究拠点)新川崎サテライト拠点を通じた支援など、産学官連携の基盤形成が進められてきました。

近年、将来の産業競争力や社会課題解決を支える基盤技術として量子技術への関心が高まる一方、社会実装には研究開発の成果を産業界の課題と結び付ける環境づくりが求められています。事業者は高質な研究・開発環境を整備するとともに、量子関連の企業や人材を誘致し、広域・国際的な量子イノベーションを先導するエコシステムの形成を目指すとしています。

新川崎地区は旧国鉄の操車場跡地を中心とした33.2haのエリアで、2005年の地区計画策定以降、ものづくりや研究開発機能の強化が進められてきました。そのうちD地区にある「新川崎・創造のもり」では段階的な整備が行われており、2000年のK2タウンキャンパス開設を皮切りに、かわさき新産業創造センター(KBIC)として3棟のインキュベーション施設(KBIC本館、NANOBIC、AIRBIC)が順次開設されてきました。現在では計100室、ラボ面積8,100㎡のインキュベーション拠点となっているほか、民間事業者による企業向けレンタルラボ約11,000㎡も立地しています。

(仮称)QBICの計画概要は以下の通りです。なお、今後の協議により変更となる場合があります。

  • 所在地:神奈川県川崎市幸区新川崎7番1号
  • アクセス:JR横須賀線「新川崎」駅徒歩約10分、JR南武線「鹿島田」駅徒歩約15分(予定)
  • 敷地面積:約16,400㎡
  • 延床面積:約50,000㎡(ラボ賃貸面積は約30,000㎡を見込む)
  • 構造階数:鉄骨造/地上9階建
  • 用途:レンタルラボ、オフィス、店舗など
  • 着工/竣工:2027年/2030年(予定)

本記事は三菱地所株式会社、東急不動産株式会社、プライム ライフ テクノロジーズ株式会社、川崎市の発表をもとに作成しました。

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