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Ryodan Systems AG、AI保護プラグインMordredを公開

スイス・ツークに本社を置くRyodan Systems AG(代表:日置玲於奈)は、オープンソースのAIエージェント「Hermes Agent」向けのプライバシー保護プラグイン「Mordred」を公開した。MITライセンスのオープンソースとしてGitHubとPyPIで提供されており、コマンド1行で導入できる。同プラグインは、通信、記憶、推論の暗号化を強制し、意図しない機密情報の流出を防ぐ。

通信や記憶、推論の暗号化を強制するセキュリティ機能

AIエージェントがファイル読み込みやWeb検索、外部AIモデルの呼び出しを行う過程では、個人情報や社内資料、会話履歴、認証情報などの機密情報が意図しない送信先に送られるリスクがある。Mordredはプロンプトではなくプラグインのコードによってルールを判定するため、プロンプトの指示内容に関わらずルールを回避できない仕組みになっている。

Hermes AgentのリクエストはすべてMordredを経由し、以下の機能が保証される。

  • ブロック:許可していないプロバイダーや宛先、操作へのリクエストを、モデルやネットワークに届く前に遮断する
  • 暗号化:鍵をSecure Enclave(macOS)またはTPM 2.0(Linux)に保管して端末外に出さず、設定やエージェントの長期記憶、ワークスペースを暗号化して保存する
  • ローカルに保持:ブロックしたログを手元に残し、通信経路は直接接続、Tor、VPNから選択できる

導入を容易にする6つの構成コンポーネント

Mordredは6つのコンポーネントで構成されており、コマンド1行でまとめて導入できる。設定は導入後に個別変更が可能となっている。

  • llm_guard(プライバシーLLM強制):Strictモードで検証できないプロバイダーへの送信を拒否し、Veniceのprivateモデルかローカルモデルのみを使用する設定やtool useの大幅制限も可能
  • keyvault(ハードウェア鍵管理):Secure EnclaveやTPM 2.0で鍵を保護し、ソフトウェア鍵へのフォールバックを行わない
  • network(通信経路の制御):Tor、VPN、直接接続の切り替えに対応し、VPN経由と確認できない通信を止める設定も可能
  • e2e(エンドツーエンド暗号化):SlackやDiscordを経由したエージェントへの指示と応答をENC:v3で暗号化
  • privacy_check(スキル検査・監査ログ):外部スキルが宣言する通信や鍵の要件をインストール前に検査し、ポリシー適用と操作履歴を記録
  • wizard(セットアップCLI):通信経路の選択、鍵の生成、暗号化の有効化を対話式で設定

あらかじめ明確化された仕様として、検証できないプロバイダーへの送信や弱い鍵へのフォールバック、暗号化チャットの平文送信、保護対象メモリの平文保存、承認なしのツールによるインターネット利用を行わず、テレメトリを含めた利用データの収集も行わない。

想定利用シーンとブラウザでの検証環境

利用場面としては、契約書や社内資料の要約といった社内業務、サーバーのログ調査や外部自動化スキルの検査などのサーバー管理、健康やお金に関する相談やTelegramの会話アーカイブを活用する個人利用が想定されている。

Webサイトのラボ(mordred.ai/ja/lab)では、インストール不要で実際のHermesエージェントに操作を実行させ、判定動作をブラウザ上で確認できる。ポリシー(Strict / Lenient / Off)や操作を選択し、モデルやネットワークに届く前の判定や、ファイルの暗号化・復号、改ざんされたコピーの拒否などを試すことができる。

現在のバージョンはアルファ版(v0.2.0a0)で、macOSとLinuxに対応しているほか、ブラウザ拡張機能によるSlackからの暗号化AIチャットにも対応している。代表の日置玲於奈は、Mordredの利用によって制限が解除され、AI本来の魅力と対峙できるようになると述べている。

会社概要

  • 会社名:リョダン・システムズ(Ryodan Systems AG)
  • 所在地:スイス・ツーク
  • 代表者:日置玲於奈
  • 事業内容:ブロックチェーン、暗号技術の開発企業
  • Mordred(GitHub):https://github.com/mordredagent/hermes-mordred
  • Webサイト:https://mordred.ai
  • 本件に関するお問い合わせ:担当部署・担当者名 藤本真衣 contact@mordred.ai

本記事はRyodan Systems AGの発表をもとに作成されています。

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