三機工業、オフィス環境と生体データの統合解析に関する共同研究を開始
三機工業株式会社(社長:名古屋 和宏)は、オフィス環境データと従業員の生体データを統合解析する共同研究を開始しました。脳波データ解析ソリューションを持つStella Nest株式会社(代表取締役:島村 実希)と連携し、設備環境が従業員のパフォーマンスに与える影響の科学的な可視化・定量化を目指します。
本共同研究は、三機工業株式会社が中期経営計画の重点施策として掲げる「深化と共創」のうち、「コア事業の戦略的深化」に位置づけられています。
研究の背景と目的
近年、人的資本経営への関心が高まるなかでオフィス環境の整備が注目される一方、設備環境が従業員の認知状態に与える影響については科学的な評価手法が確立されておらず、設備投資の効果を定量的に示すことが困難でした。
こうした状況を受け、三機工業株式会社が培ってきた高度な環境制御技術と、Stella Nest株式会社の脳波データ解析に関する知見を組み合わせることで、働く場所の評価を科学的に可視化・定量化し、人的資本経営を支援する新たな価値創出につなげる考えです。
統合解析の対象データと検証内容
本研究では、参加者の同意を得たうえで個人が特定されない形で以下のデータを取得し、時間や場所との関係を含めて統合的に解析します。
- 環境データ:温度、湿度、照度、騒音、CO₂濃度、位置情報など
- 生体・行動データ:脳波、心拍、音声など
- 主観評価データ:集中、ストレス、快適性、コミュニケーションなどに関するアンケート
温熱、照明、音、空気質などの環境因子と、従業員の集中、ストレス、コミュニケーションなどの状態との関連性を分析・検証し、パフォーマンスに寄与する環境条件の指標化を検討します。将来的には、オフィスの設計や設備制御の改善、設備投資の効果検証などに活用できる仕組みの構築を目指すとしています。
なお、本研究には研究計画や分析・評価手法への助言を行うアドバイザーとして、以下の専門家が参画しています。
- 仲 隆介氏(合同会社Naka Lab. 代表/京都工芸繊維大学名誉教授。建築計画・ワークプレイスデザイン専門)
- 高島健太郎氏(東京理科大学 経営学部 国際デザイン経営学科 准教授。知識経営・HCI(Human Computer Interaction)専門)
実証実験と今後の展開
三機工業株式会社は、2026年度中に汐留オフィスで実証実験を開始し、2027年にはスマートオフィスソリューションの一つとして展開を予定しています。共同研究で得られた知見や技術をもとに、次世代オフィスの環境構築を通じた事業拡大を進めていく方針です。
本記事は三機工業株式会社の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



