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中西播磨の3消防本部、生成AI搭載の次世代救急システムHEARTS 2.0を10月運用へ

姫路市消防局、西はりま消防組合、赤穂市消防本部の3消防本部は、2026年10月よりTXP Medical株式会社の救急搬送支援システム「NSER mobile」を基盤とする次世代救急システム「HEARTS 2.0」の本格運用を開始します。

姫路市が単独で運用してきた救急搬送システムを刷新し、管轄人口計約79万人、年間救急件数計約48,800件を抱える中西播磨地域全体を網羅する広域ネットワークを構築します。現場での音声対話内容を生成AI(LLM)が自動で要約・構造化してシステムへ反映する機能の本格導入は全国初となります。

救急需要の増大と広域連携体制の構築

姫路市消防局管内では救急出動件数が平成19年比160%まで増加し、10年前と比較して現場到着時間が1分、現場活動時間が5分延伸するなど救急隊員の負担が増大していました。搬送困難割合も兵庫県平均の2倍に達し、特定医療機関への搬送集中が課題となっていました。

同局は2021年の前「HEARTS」導入後も通報時映像共有システム「LIVE119」の導入など段階的にDXを進めてきましたが、現場での口頭による情報聴取や紙帳票と電話による照会といったアナログ業務が残されていました。これらの課題を解決するため、西はりま消防組合および赤穂市消防本部と共同で「HEARTS 2.0」を構築し、広域連携体制を確立することとなりました。

生成AIによる自動要約と入力支援機能

本システムでは、救急隊が現場状況や医療機関との交渉内容を音声入力すると、音声テキスト化と生成AI(LLM)技術が連動して文脈を判別し、システムの該当項目へ自動で要約・整理して入力します。個人情報の入力にはLLMを使用しないなどの運用ルールを明確化し、緊急度が高い事案に限定して活用します。

また、マイナンバーカードや運転免許証、お薬手帳、生体情報モニタ等から情報を取得する高精度OCR機能(モニタOCR対象6項目の完全正解率92.3%)や、ICD10コードに基づく標準病名で格納する医療辞書機能を備えています。通信環境に依存しないオフラインモードや消防OAシステムとの連携機能も搭載されています。

システムは3消防本部と広域医療圏をまたいで導入されます。ドクターヘリ要請時には現場の救急隊、フライトスタッフ、最終搬送先病院による三者間情報共有が行えるほか、離島救急搬送における隊間引継ぎ機能も備えています。医療機関へのデータ送信後にQRコードをスマートフォンで読み取ることでシステムから直接電話発信できる機能も実装されています。

これにより、分散搬送への転換による搬送先決定までの時間短縮、救急隊と医療機関双方の業務効率化、リアルタイム共有による連携医療情報の質向上、蓄積データを活用したエビデンスに基づく政策立案(EBPM)の推進が期待されています。

本取り組みは自治体広報誌やローカルメディアでも紹介されています。姫路市の広報誌「広報ひめじ」2026年9月号(No.1171)に見開き特集記事が掲載されたほか、2026年9月12日(土)放送のサンテレビ「はりまサタデー9・FOCUSはりま」でも特集番組が放送されました。

広報ひめじ 2026年9月号該当ページ掲載URL: https://www.city.himeji.lg.jp/

サンテレビ放送動画URL(YouTube): https://m.youtube.com/watch?v=aMR4GTgzYHc

TXP Medical株式会社の概要

TXP Medical株式会社は、救急集中治療医の園生智弘氏が代表取締役を務め、急性期医療データプラットフォームなどを開発・提供する企業です。

  • 会社名:TXP Medical株式会社
  • 本社所在地:東京都千代田区
  • 代表取締役:園生智弘
  • 設立:2017年8月28日
  • 事業内容:医療機関・自治体向け急性期医療データプラットフォーム「NEXT Stageシリーズ」の開発と提供、急性期医療AI技術の開発と提供、臨床研究支援事業、急性期領域のリアルワールドデータサービス
  • 公式サイト:https://txpmedical.jp/

本記事はTXP Medical株式会社の発表をもとに作成されています。

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