Sayariがデータベース再構築にSnowflakeを採用 AI対応基盤へ刷新
サプライチェーンリスク可視化と貿易コンプライアンス対応を支援するSayari Japan株式会社は、自社のデータベース「Commercial World Model」を統合的かつAI対応の基盤へ再構築するため、Snowflake Inc.を採用したと発表しました。本契約は米国本社のSayari Labs, Inc.において締結されました。
今回の再構築により、250の国と地域、715の情報源から収集した120億件のデータを含む10年分以上の一次データが、Sayariの全製品を支える統合的なAI対応データベースへと刷新されます。
Sayariは約10億件の企業登記情報や官報などの公的情報、貿易記録の原文を保有しており、10年以上にわたり企業や人物の関係性を解析・抽出するデータパイプラインを構築してきました。しかし、多様なフォーマットの一次情報に対して定形的なルールで抽出する手法には限界がありました。
Snowflake上でデータベースを再構築することで、文書を1件ずつ処理する手法から、アーカイブ全体に対しAIを用いてデータにアクセス・分析する手法へ移行します。これにより、リスク分析の深度や速度、規模を向上させ、従来は検知が難しかったリスクインテリジェンスの抽出を目指します。なお、移行作業にはSnowflakeのAIコーディングアシスタント「CoCo」が活用されています。
経済安全保障とソブリンAIへの対応
「Commercial World Model」のSnowflake上での再構築は、SayariのAIプラットフォーム「Superconductor AI」をはじめとする経済安全保障向けAIサービスを支えるデータ基盤の整備を兼ねています。
日本市場のように、政府や企業がAIモデルやデータ、運用環境を自ら管理する「ソブリンAI」への関心が高まる中、管理されたAI環境とSayariが蓄積したデータを組み合わせることで、信頼できる一次情報を確認しながら高度なAIを国家安全保障や経済安全保障の分野で活用できる環境を整えます。
年内に新製品の発表を予定
SayariのChief Product OfficerであるJessie Abel氏は、今回の基盤を活用し、顧客が根拠を辿り検証できる完成された回答を提供する新製品を今年後半に発表する予定であると説明しています。また、SnowflakeのVice president, US Public SectorであるJennifer Chronis氏は、Sayariが保有する10年分の一次情報記録を支える基盤を提供できることについて言及しました。
Sayariは、アナリストの専門的な分析ノウハウをAIモデルに組み込むことで、一次情報を評価済みのインテリジェンスに変換し、証拠に基づいた分析結果の提供を続ける方針です。
会社概要
Sayari Japan株式会社および米本社に関する情報は以下の通りです。
- 米国本社名: Sayari Labs, Inc.
- 米国本社所在地: 1152 15th Street Northwest, Washington DC 20005
- 日本法人名: Sayari Japan株式会社
- 日本オフィス所在地: 東京都中央区京橋3丁目1-1 14階
- 代表取締役: 草羽宏和
- 設立: 2015年(日本法人は2025年設立)
- URL: https://sayari.com/jp/
本記事はSayari Japan株式会社の発表をもとに作成されています。
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